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Dantalion 3 ページ9

「っ…!」
「ふう。どういう事ですアーサーさん。まだ会って少ししか経ってないでしょうが。私に魔術をかけてまで何をそんなに焦っているのです」
「悪いがお前に取られちゃ困る奴だからな。俺が先に見つけたんだ」
先程と変わらずに私を抱えるアーサー。
「そんなに気に入っているのですか、その少女が」
「…お前だってわかっただろ」
「…感度は確かに良いですね。それで、もしAさんが私と契約すると言ったら貴方に選択の余地はありませんよ?」
「感度だけじゃねえよ。つか、んなことあるか!なぁ?」
「いや、誰とも契約する気ないです」
「んー…しょうがないですねえ。ここは善処してあげましょうか」
キクという悪魔が翼を広げて立ち去ろうとする。アーサーはよし、とガッツポーズをつくった。
「ただし」
また彼の赤目が光る。
「!?」
「そちらも’’それなりの’’対価は払ってくださいね?」
「え」
「悪魔祓いのことを黙認するのですから当たり前でしょう。勿論次私をターゲットにしたら…Aさんの身体どころか全悪魔に貴方の思惑を伝えますから」
「ちっ、わかったよ」
「今舌打ちを」
「してません」
「よろしい。では私は戻って休むとします。Aさん、私のことはキクでもキクさんでもお好きなようにお呼び下さい。契約したい時はいつでも申しつけて下さいね。そちらの悪魔よりはずっとマシな契約になるかと」
にこ、と静かに笑うキクさんに私は思わず返事をしてしまった。
「は、はい」
「ばか、何返事してんだ!」
「では、私はこれで」
キクさんは飛ぶのに疲れたのか、飛ばずにその場で消えてしまった。
「良いひとだね。…あ、悪魔か」
「騙されんなよ、彼奴はあんな感じでも悪魔だからな。腹の底では何考えてるかわからねえ恐ろしい奴なんだからな」
「貴方よりはマシじゃない?」
「う、うるせえ!こっから落とすぞ!」
いつの間にか、赤みがかった空は瑠璃色に変わり、三日月が私達を見下ろしていた。

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設定タグ:ヘタリア , 悪魔 , 二次創作
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漆黒の堕天使 - ありがとうございますす流石にいちゃんかっこいいこれどうぞ(糸切りもち) (2016年7月23日 9時) (レス) id: 00da4d2b3b (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - 漆黒の堕天使さん» フランシス: やだなぁ〜、そんなに褒めても何も出ないぞ? まあ契約するくらいならお手軽もんだけどね〜。 あ、他の奴らとは契約すんなよ?お前はお兄さんの契約者なんだから、ね。 (2016年7月4日 16時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の堕天使 - ととさんお願いが聞いてくださりありがとうございますこれどうぞ(ハンバーガー)とこで兄ちゃんかっこいいよ契約したいよ (2016年6月27日 15時) (レス) id: 00da4d2b3b (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - にぽんさん» にぽんさんいつも本当に有難うございます…! 死にかけてるわけではないので大丈夫です!生きてます! 更新できなくなるのは一番嫌なので、またゆっくりペースを戻していきますね♪ にぽんさんもお体にはお気をつけて下さいね^^; (2016年3月3日 15時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
にぽん(プロフ) - だ、大丈夫ですか!?ととさんに迷惑かけっぱなしで、そして何も出来なくて申し訳ないですが、いつでもまってます!見捨てる理由なんてありません( *`ω´)って、なんかすいません!お大事にです (2016年3月3日 14時) (レス) id: 43b08bd5ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/hometotop/  
作成日時:2016年2月9日 3時

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