Shax 6 ページ49
「ごめん、ちょっと散らかってるけど」
薄暗い路地にこっそりと佇んだアパートのドアを開け、ロヴィは「どうぞ」とドアを開けた。
紳士だなぁ、と思う。
アーサーの尻尾は勝手に消えている。
もしかして…
「なあ」
「はいっ!?」
考え込んでいたところに声をかけられ、思わずびくっと身体が反応する。
「そんな警戒しなくていいのに…」
くすくすと笑うロヴィの笑顔はさっきと変わらない。
「なあ、そのお兄さんが目覚めるまでここにいていいから」
たまに敬語でなくなる時に、少しドキ、とした。
知らない青年と2人きりになるなんて経験したことがない。多分、少し怖いのかもしれない。
「…あ、ロヴィーノさ…ロヴィ、手になんかあざ?みたいなものが」
「えっ?あ、ああこれか。ちょっとぶつけてさ」
「そうなの?結構痛そうだけど…」
「これくらい平気だよ。お嬢さん優しいんだな、グラッツェ」
「それって…イタリア語?」
「それより何か飲むか?紅茶とか…エスプレッソもあるぞ」
「じゃあ、エスプレッソ頂こうかな」
「ん、わかった」
そう言って彼は奥の方に入っていた。
結構色々な荷物が積まれていてよく見えない。
奥から、いきなり怒鳴り声が聞こえた。
「だから早くしろって言ってるだろーがヴァッファンクーロ!」
「えっ?これどうやるん?これで良いん?!」
「飲むだけだっつの!」
ロヴィの声と…もう1人、誰かいる?
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漆黒の堕天使 - ありがとうございますす流石にいちゃんかっこいいこれどうぞ(糸切りもち) (2016年7月23日 9時) (レス) id: 00da4d2b3b (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - 漆黒の堕天使さん» フランシス: やだなぁ〜、そんなに褒めても何も出ないぞ? まあ契約するくらいならお手軽もんだけどね〜。 あ、他の奴らとは契約すんなよ?お前はお兄さんの契約者なんだから、ね。 (2016年7月4日 16時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の堕天使 - ととさんお願いが聞いてくださりありがとうございますこれどうぞ(ハンバーガー)とこで兄ちゃんかっこいいよ契約したいよ (2016年6月27日 15時) (レス) id: 00da4d2b3b (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - にぽんさん» にぽんさんいつも本当に有難うございます…! 死にかけてるわけではないので大丈夫です!生きてます! 更新できなくなるのは一番嫌なので、またゆっくりペースを戻していきますね♪ にぽんさんもお体にはお気をつけて下さいね^^; (2016年3月3日 15時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
にぽん(プロフ) - だ、大丈夫ですか!?ととさんに迷惑かけっぱなしで、そして何も出来なくて申し訳ないですが、いつでもまってます!見捨てる理由なんてありません( *`ω´)って、なんかすいません!お大事にです (2016年3月3日 14時) (レス) id: 43b08bd5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/hometotop/
作成日時:2016年2月9日 3時