【APヘタリア】私、悪魔と契約結んでます。【悪魔注意】

Shax 3 ページ46

「でも私、浄化の方法って言っても、お祈りくらいしか思い当たらないんだけど…！」
急降下するアーサーにしがみつきながら必死に叫ぶ。
「チッ、俺にも少しその吐き気がするような聖力がかかるがまあ我慢してやる。今回だけだかんな！とりあえず神だかなんだかに祈れ」
「わ、わかった！」
悪魔に近づく。向こうはこちらに気づいていないようだ。
今までろくにお祈りもせずに過ごしてきたから、きっと効果なんて…と思った瞬間だった。
「わっ！？」
ブレスレットに触れた瞬間、銀色の光が悪魔に向かって差し込んで行った。
人に化けて通行人にナイフを振り上げようとしていた悪魔に光は直撃し、ふっ、とマッチの火が消えるように悪魔はいなくなった。
「…ええと、浄化したの…かな？」
「多分な。あーくそ、お前がその聖力ここから発動したおかげで具合悪ぃ…」
「え？ちょっとアーサー？何かふらふらしてない…ってこのままじゃ落ちちゃうよ！？」
「とりあえず家に…戻るぞ…」
アーサーはふらふらしながらも、私のおでこにキスをした。
「…え？」
「よく…できました」
「あ、りがと…
ってうわぁあ！！アーサー！しっかりして！アーサーってばぁあ！！」


**
「こんにちは。
フェリシアーノ君の片割れ、ロヴィーノ君」
「…片割れっつわれんの好きじゃねーって前言わなかったか」
「そうでしたっけ、申し訳ありません。何しろ年寄りは記憶力がないもので…」
「へーへー。それで…低級悪魔の俺に、第1級様がなんか用ですか？」
「あら、ご存知なのですね。なら話が早い。

…ベリアルを、始末して下さい」

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