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Incubus 3 ページ42

「…あぁ?こいつの保護者か」
「まあそうだべな…いわゆるお兄ちゃ」
「違う!」
アーサーが服も整えずに腕を組み睨んでいると、もう一人背の高い悪魔がとんできた。
「お前に喧嘩売ったのはすまねと思ってる。
んだけど俺たちも魔力が必要なんだべ」
「あ、スヴィー…」
「魔力が必要なら、お前達インキュバスはそこらの女どもを襲ってやればいくらでも絞れるだろ」
すると、アーサーさん、とキクが声をかけた。
「最近のインキュバスは、性に奔放な女性が少なくなった為か、同意の上でないとしないそうです」
「んだと?じゃあ幻術でもかければいいじゃねえか」
「だからその幻術をかける魔力がないから困ってるんだ。行為させてもらう時は慎重に、交渉してからじゃないとダメだし」
「色々ご苦労されているのですね…」
Aを膝に抱えながらキクが言う。
「んだ。…で、くれるべな?お前の魔力。なんならそっちのダンタリオンでもええ」
「ああ、私は第1級悪魔なので、申し訳ないのですが…」
「は!?」
アーサーがぎぎぎ、とキクを睨んだ。
その視線をものともせずかわして、キクは続ける。
「すみません、私最近なったもので。第5級悪魔への魔力配給手当をしてもらうよう頼んでおきますね」
特にインキュバスへ、とキクは宙に浮かべた羊皮紙にさらさらと毛筆で何かを書くと、手をぱっとかざして折り鶴にし夜空へと飛ばした。
「…あの、その…ありがと。ダンタリオン様」
「ええ、お気になさらず。こちらこそ対応が悪く申し訳ありません。魔界にある魔力貯蔵機に向かってください、きっと配給されますから」
「世話になっだな」
「ほら行くべ、イース」
悪魔達は羽を広げて真っ暗な夜空へと消えていった。
「瞬間移動もできない…よほど魔力が本当にないのでしょうねえ。…アーサーさん?」
「…す」
「え?」
「俺、こいつとしばらく2人で暮らす!」

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設定タグ:ヘタリア , 悪魔 , 二次創作
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漆黒の堕天使 - ありがとうございますす流石にいちゃんかっこいいこれどうぞ(糸切りもち) (2016年7月23日 9時) (レス) id: 00da4d2b3b (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - 漆黒の堕天使さん» フランシス: やだなぁ〜、そんなに褒めても何も出ないぞ? まあ契約するくらいならお手軽もんだけどね〜。 あ、他の奴らとは契約すんなよ?お前はお兄さんの契約者なんだから、ね。 (2016年7月4日 16時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の堕天使 - ととさんお願いが聞いてくださりありがとうございますこれどうぞ(ハンバーガー)とこで兄ちゃんかっこいいよ契約したいよ (2016年6月27日 15時) (レス) id: 00da4d2b3b (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - にぽんさん» にぽんさんいつも本当に有難うございます…! 死にかけてるわけではないので大丈夫です!生きてます! 更新できなくなるのは一番嫌なので、またゆっくりペースを戻していきますね♪ にぽんさんもお体にはお気をつけて下さいね^^; (2016年3月3日 15時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
にぽん(プロフ) - だ、大丈夫ですか!?ととさんに迷惑かけっぱなしで、そして何も出来なくて申し訳ないですが、いつでもまってます!見捨てる理由なんてありません( *`ω´)って、なんかすいません!お大事にです (2016年3月3日 14時) (レス) id: 43b08bd5ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/hometotop/  
作成日時:2016年2月9日 3時

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