【APヘタリア】私、悪魔と契約結んでます。【悪魔注意】

Belial 3 ページ4

「…なんで悪魔が仲間の悪魔を祓いたいのよ」
「悪いが俺は仲間とつるむ性格じゃないんでね。俺の契約を邪魔しようとする奴らは消すに限るだろ」
「本当に悪魔ね」
「悪魔だし」
一見こうみると、整った顔立ちをしているし、眉毛は面白いけれど翠の目にも引き込まれる。
「…ん？なんだ？もう俺が欲しいか？」
「はぁ！？何言ってるの？！」
「もし今すぐに俺に抱いてほしいってんなら」
パチン、とアーサーが指を鳴らすと宙に羊皮紙が浮かんだ。
「この契約書にサインをすれば、今すぐ契約完了するぞ」
「誰が悪魔と契約なんてすんのよ」
「そういえばお前…全然シスターっぽくないよな」
「う、うるさい！」
まあとにかく、とアーサーは言うと、
「まずは悪魔祓い…宜しくお願いしますね？」
とにっこり笑った。
絶対何か良くないこと考えてる。
「お名前は、シスター」
「…A。それとその猫かぶってるの見え見えの敬語、やめてくれない」
「あー、了解。

んじゃ、改めてよろしくな？A」

こうして私は悪魔と、悪魔祓いをすることになりました。
「言っとくが、とりあえず教会には戻れねえからな」
「ちょっと、それどういうこと！？皆は！？」
「''教会の奴らの目を覚ましてやる''とは言ったが、''今すぐに''とは言ってない。
だろ？」
舌を出して得意げな顔をするアーサー。
「うぐ…」
もう一本取られた。悪魔だから仕方ないけれど、これから気をつけなくては。
「よーし。さっそく悪魔の説明するぞ。しっかり聞けよ、A」
「え、教会に戻らないの？」
「ばか。俺悪魔だぞ。特にあそこは居心地悪りぃし行きたくねえんだよ。
服は俺が用意してやる、別にお前のためじゃねえからな」
そしてこの悪魔、どうやら少しツンデレらしい。
「(そ、それも見せかけかもしれないじゃない！騙されちゃダメ！こいつは腹黒、こいつは変態…！)」
「お前薄着だな。俺のジャケットでいいなら着てろよ。ここ屋外だし」
「え」
な、何。悪魔なのに？
「ん、なんだ？紳士な俺に惚れたか？」
「ち、違うからっ。早く説明して！」
「ハイハイ」
こいつは悪魔。紳士とかなんて、
絶対ありえない！

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