検索窓
今日:3 hit、昨日:18 hit、合計:65,776 hit

Valefor, Orobas 6 ページ23

「それで、どこで聞いた」
紅茶を啜りながら、アーサーは前屈みになってまるで追い詰めるように聞いた。
「だ、だから言ったでしょ。ルートだってば」
「やはりそうですか。…Aさん」
「う、うん。ルート、本当に私達が悪魔祓いをするつもりだってことは、貴方が見つけだしたの?」
オロバスは召喚者には絶対嘘をつかない悪魔ということから、私は真偽を確かめるためにいちいちルートに確認を取っている。
「ああ。」
「というかさ〜、”真理”を知ることのできる悪魔なら皆知ってると思うよ?行動にうつす派が少ないだけで」
俺達だってたまたま知った時に召喚されただけだもん、と言いながらフェリシアーノがアーサーの皿の上にあったパイをくすねた。
「あっ!それ俺のパイ!!」
「たまたま知ったって…ホント?ルート」
「い、いや…8割本当だな」
頭をかきながらルートは目を逸らした。
「あ''ぁ8割だと!?ふざけんじゃねえ残りの2割はなんだよ!?」
「落ち着いて下さいよ、アーサーさん…。これだから若造はすぐに頭に血がのぼるんですから」
息をするようにさらりと毒を吐くキクさん。
「ヴェー…しょうがないから全部ホントのこというよ。実は最近噂になってるんだ。''魔界にあのベリアルがいない''、ってね」
ルートがしっかりと頷く。
「だから契約しに人間界へ行っているんじゃないか、と悪魔の間で言われていたのを耳にしたからルートに頼んで視てもらったんだよ。そうしたら少女と…しかもシスターと組んでる。キクも一緒にね。」
けど、とフェリシアーノが付け足した。
「俺達がしたのはここまで。そこからはお前達が呼んだんだよ」
「おい、他の奴らは知っているのか」
「頭いい奴らとかは気がついてると思うよ〜…。例えばお前が俺達と敵対してた昔つるんでた奴らとかね、アーサー」
「昔…?」
俺は誰ともつるまない、って言ってたはずなのに…。どういう事だろうか。
「アーサー。今は何を企んでいるのか知らないが、お前がいずれ俺達を潰そうとしているのならただではおかない。
特に、Aを粗末にしたらわかっているな」
「あーあー。これだからうるせえなお前らは。
特にオロバスの野郎。何でそんなに召喚者に対して奉仕をしたがる?俺達は悪魔だぞ。
…そんなんだからお前の兄貴は」
「黙れ」
そう刃を向けたのは、フェリシアーノだった。

「ねえ、わからないの?今の状況。お前の計画、俺達にバラされてもいいのかな?」

Valefor, Orobas 7→←Valefor, Orobas 5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
118人がお気に入り
設定タグ:ヘタリア , 悪魔 , 二次創作
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

漆黒の堕天使 - ありがとうございますす流石にいちゃんかっこいいこれどうぞ(糸切りもち) (2016年7月23日 9時) (レス) id: 00da4d2b3b (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - 漆黒の堕天使さん» フランシス: やだなぁ〜、そんなに褒めても何も出ないぞ? まあ契約するくらいならお手軽もんだけどね〜。 あ、他の奴らとは契約すんなよ?お前はお兄さんの契約者なんだから、ね。 (2016年7月4日 16時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の堕天使 - ととさんお願いが聞いてくださりありがとうございますこれどうぞ(ハンバーガー)とこで兄ちゃんかっこいいよ契約したいよ (2016年6月27日 15時) (レス) id: 00da4d2b3b (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - にぽんさん» にぽんさんいつも本当に有難うございます…! 死にかけてるわけではないので大丈夫です!生きてます! 更新できなくなるのは一番嫌なので、またゆっくりペースを戻していきますね♪ にぽんさんもお体にはお気をつけて下さいね^^; (2016年3月3日 15時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
にぽん(プロフ) - だ、大丈夫ですか!?ととさんに迷惑かけっぱなしで、そして何も出来なくて申し訳ないですが、いつでもまってます!見捨てる理由なんてありません( *`ω´)って、なんかすいません!お大事にです (2016年3月3日 14時) (レス) id: 43b08bd5ce (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/hometotop/  
作成日時:2016年2月9日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。