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Valefor, Orobas 1 ページ18

「それで、そのフランシスっていう名前の悪魔は逃したと」
翌朝、ベッドで紅茶を飲みながらAは話した。
「ああ。お前がいないと俺らじゃ祓えねえからな。攻撃はできても」
「(取引のことは話さないのですね)…まあ、気を取り直していけば大丈夫ですよ」
「でも、このブレスレットが十字架よりも効果があるなんて…どういうことなのかなぁ」
朝の光を反射してきらりと光るブレスレットをちゃり、と触りAは呟いた。
「俺はそういう真理を知る能力はねぇから」
「私もです。そういう力を持った方は少し存じておりますが」
「ああ、じゃあ祓うついでにそいつら捕まえればいいか」
アーサーは黒焦げの何かをAの膝の上に置くと、「食べろよ」と言った。
「?これ…何?」
「イングリッシュマフィンだよ」
「!?!?」
「こ、光栄におもえよ。俺の気まぐれで作っただけなんだからな!別にお前のためじゃねえ勘違いすんな!」
キクがすぐさま、もはやイングリッシュマフィンと呼べない黒い物体を窓に投げ捨て、きちんとした方を小皿に置き直した。
アーサーがブツブツと意味のない言葉を述べた後、Aの方に向き直り「ん!」と差し出した。
「あ、ありがと…」
アーサーに食べさせられながら、Aはキクに視線を送った。
キクがぐ、と親指をたてる。
「(よし、これでまず好感度アップだな)」
そしてアーサーは内心でガッツポーズをしていた。
「(これがあの恐れられたベリアルですか…)」


***
「ねー、''あの''ベリアルが面白いことしてるってほんと〜?」
「ああ。間違いない」
「そっか〜、じゃあちょっと見に行ってみる?ついでに何か盗んできちゃおっか?」
「危ないことはやめろ、召喚されてもいないだろうが」
「でも〜、''盗める''俺と''真理を知る''お前なら結構収穫できるものがあるかもよ?

…お兄さんを、助けたいんでしょ?」

Valefor, Orobas 2→←Francis/Sytry



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設定タグ:ヘタリア , 悪魔 , 二次創作
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漆黒の堕天使 - ありがとうございますす流石にいちゃんかっこいいこれどうぞ(糸切りもち) (2016年7月23日 9時) (レス) id: 00da4d2b3b (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - 漆黒の堕天使さん» フランシス: やだなぁ〜、そんなに褒めても何も出ないぞ? まあ契約するくらいならお手軽もんだけどね〜。 あ、他の奴らとは契約すんなよ?お前はお兄さんの契約者なんだから、ね。 (2016年7月4日 16時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の堕天使 - ととさんお願いが聞いてくださりありがとうございますこれどうぞ(ハンバーガー)とこで兄ちゃんかっこいいよ契約したいよ (2016年6月27日 15時) (レス) id: 00da4d2b3b (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - にぽんさん» にぽんさんいつも本当に有難うございます…! 死にかけてるわけではないので大丈夫です!生きてます! 更新できなくなるのは一番嫌なので、またゆっくりペースを戻していきますね♪ にぽんさんもお体にはお気をつけて下さいね^^; (2016年3月3日 15時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
にぽん(プロフ) - だ、大丈夫ですか!?ととさんに迷惑かけっぱなしで、そして何も出来なくて申し訳ないですが、いつでもまってます!見捨てる理由なんてありません( *`ω´)って、なんかすいません!お大事にです (2016年3月3日 14時) (レス) id: 43b08bd5ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/hometotop/  
作成日時:2016年2月9日 3時

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