Sytry 1 ページ11
「…とりあえず、俺の仮の家に行くぞ」
「あれ?てっきり魔界に行く〜とか言い出すのかと思ってた」
「んなわけねえだろ、もうすっかり夜だ」
「でも悪魔とかって夜の方が活動しやすいんじゃ…」
「そうだ。だから俺らは
''夜に悪魔祓い''をすることにする」
アーサーは私をかかえながら飛んだ。
夜の風がひんやりと冷たい。
「夜、に…」
「ああそうだ。今日お前はとりあえず寝ろ。
明日の昼説明してから、夜に実行する」
着いた家はアーサーが卑下していたよりもずっと大きな家だった。
何でも、貴族に成りすまして住んでいるのだとか。
「まあ俺は悪魔の中でも高等だからな!」
「へえ、低い身分の悪魔はできないの?」
「…凄いとかねえのかよ…。
底辺の奴らは小屋を建て人間に貢がせる、とかそういうやり方をする。俺やキクはそういう下品な人間の扱い方はしねえんだよ」
「すでに貴方は下品だけどね」
「黙れキスすんぞ!」
一通りやり取りをした後、私はすぐ布団にもぐった。
ベッドがふかふかで気持ちいいなんてことは、
アーサーには内緒にしておこう。
「ベッド柔らかくてよかったですね」
「ええ、ほんとに…ってうわわ!!キクさん!?」
「もう名前覚えて下さったのですね?これは光栄です」
「A!なんか悪魔の気配がーー…って
なななななんでいるんだよ!!!」
「?今日から貴方の家に住むことにいたしましたので」
「なっ…なっ…」
「それなりの、た、い、か」
でしたよね?と笑うキクさんは私に取っては気休め程度の用心棒だ。もちろんアーサーに対しての。
キクさんもどことなく怖いけれど、アーサーよりは安心できそうだから。
こうして、私達は悪魔2人(匹?)人間1人でシェアハウスをすることになった。
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漆黒の堕天使 - ありがとうございますす流石にいちゃんかっこいいこれどうぞ(糸切りもち) (2016年7月23日 9時) (レス) id: 00da4d2b3b (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - 漆黒の堕天使さん» フランシス: やだなぁ〜、そんなに褒めても何も出ないぞ? まあ契約するくらいならお手軽もんだけどね〜。 あ、他の奴らとは契約すんなよ?お前はお兄さんの契約者なんだから、ね。 (2016年7月4日 16時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の堕天使 - ととさんお願いが聞いてくださりありがとうございますこれどうぞ(ハンバーガー)とこで兄ちゃんかっこいいよ契約したいよ (2016年6月27日 15時) (レス) id: 00da4d2b3b (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - にぽんさん» にぽんさんいつも本当に有難うございます…! 死にかけてるわけではないので大丈夫です!生きてます! 更新できなくなるのは一番嫌なので、またゆっくりペースを戻していきますね♪ にぽんさんもお体にはお気をつけて下さいね^^; (2016年3月3日 15時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
にぽん(プロフ) - だ、大丈夫ですか!?ととさんに迷惑かけっぱなしで、そして何も出来なくて申し訳ないですが、いつでもまってます!見捨てる理由なんてありません( *`ω´)って、なんかすいません!お大事にです (2016年3月3日 14時) (レス) id: 43b08bd5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/hometotop/
作成日時:2016年2月9日 3時