Story40 ページ45
You side
『…へえ、そゆことか。』
全てを理解した瞬間、私はバッと走り出した。
それと同時に、弐の型を繰り出す私をイメージして、
そして思惑通り、ショタ鬼くんはその場所を血鬼術で切り付ける。
その一瞬の隙を見逃すまいと、私の身体は無意識のうちに動いた。
『_参の型、"影水晶脊"』
これまた毎回恒例の見た事も聞いたことも無い技が口から出てくるが、今更驚きも何も無いと思う。
…いや、ちょっとは驚いたけどね。うん。
呼吸を繰り出すと同時に、手に持っていたクナイを思いっきりショタ鬼くんの背中にぶっ刺した。
すると、ショタ鬼くんは呻き声を漏らして地面に膝をついた。
うっ、心が痛むぜべいべー……。
今なら蜜璃ちゃんの気持ちが分かるような気がする。(気がするだけ)
「…なんで、一つの型しか使えないはずじゃ…。」
ふと、ゆらりと立ち上がったショタ鬼くんがそんな事を呟く。
『_だからさあ。』
…また偏見かよショタ鬼くん。一方的に決めつける男はモテないよ?将来苦労するよ??(何様)
『偏見は、良くないって言ったじゃん。』
ショタ鬼くんてば可愛い顔してるから、それに騙されて女が寄ってこないか私心配…。(何様)(二回目)
「…っ!?」
すると、ショタ鬼くんがいかにも「なんで思ってることがバレたんだ」という顔をして見せた。
…ん?ショタ鬼くんてば、もしかしなくても天然タイプ??
ファッッッ!??
くっっそ、こんな可愛い顔して天然とか私の好みにどストライク過ぎる…っ!!(変態)
鬼になる前のショタ鬼くんと是非とも知り合いたかったぜ…((
そんな馬鹿を隠せていない思考を回していると、目の前のショタ鬼くんは血鬼術でも出そうとしたのか、大きく手を振りあげた。
_が、先程使った技の影響か、その動きが恐ろしく鈍い。
…やるなら、今しかない。
グッ、と手に持っていたクナイに力がこもる。
私は覚悟を決めると、クナイをショタ鬼くんの首に力を込めてあてた。
思ったよりも力を込めなくても切れたそれは、むん、とむせ返るような鉄の匂いを辺りに散らかしながら地面に転がった。
パタリ、とショタ鬼くんの体が倒れる音とほぼ同時に、緊張が解れて力が抜けた私の体もへにゃりと座り込む。
ツンと鼻を突き抜けるような鉄の匂いが、口の中に広がる鉄の味と混ざって、
私はようやくこの戦いが終わったのだと理解した。
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食物連鎖の頂点に立ったササミ(プロフ) - ヒマワリさん» アッアッありがとうございます!!それと返信遅くなってほんとにすみません!!!(土下座)イメ画に続いて感想まで…!感謝感激です!!本当にありがとう御座います!!!!ぜんっぜんイメージと違いません!!てか別に別のを想像してもらって構いませんので!!(歓喜) (2020年1月4日 17時) (レス) id: 1320405534 (このIDを非表示/違反報告)
ヒマワリ - あと、イメ画描いて見ました。 https://picrew.me/share?cd=rS0TQYzzc7 イメージと違ってたらごめんなさい。 (2019年12月29日 22時) (レス) id: 69fde3783f (このIDを非表示/違反報告)
ヒマワリ - アニメしか見てないけど、読んでいて楽しいです。これからも頑張って下さい。 (2019年12月29日 22時) (レス) id: 69fde3783f (このIDを非表示/違反報告)
食物連鎖の頂点に立ったササミ(外国産) - サラダ油さん» アニメ勢ですと!?そんな幅の方までに見て貰えているとは……(歓喜)無限列車編に移るのでネタバレ満載になるとは思いますが、頑張ります!!嬉しいお言葉をありがとうございます!! (2019年12月28日 0時) (レス) id: a38c36c3ae (このIDを非表示/違反報告)
食物連鎖の頂点に立ったササミ(外国産) - 人語を話す軟体動物さん» なんと!!こんな欲望と願望しか詰まってない作品の続編を待っていてくれているとは……嬉しすぎて踊れます(謎)予告からセンス皆無ですが、頑張ります!! (2019年12月28日 0時) (レス) id: a38c36c3ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:食物連鎖の頂点に立ったササミ(外国産) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1e4d26931d1/
作成日時:2019年11月4日 16時