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Story39(ミスってた所修正しました) ページ44

鬼 side







『…へえ、そゆことか。』


_ゾクり。

その瞬間、全身の毛という毛が粟立った。


…なんだろ?この感じ。
………すごく、いやな感じだ。


『…全集中、精の呼吸。弐の型"彗命弁"。』

「何処を狙っているのさ!」


全身の本能が、嫌という程告げる。速くこの娘を倒せ、と。

さもないと、死ぬぞ、と。


僕は本能の言うままに、その娘の背後に回り込んで血鬼術で切り付けた。

切りつけた、はずだ。



それなのに。


「…ッ、かはっ、」


…なんで、此奴が僕の後に居るんだよ。

大体、なんなんだ、この娘は。
さっきまで散々弱音を吐いていた人物とは、とても同一人物とは思えない。

途中からいきなり、その攻撃速度を格段に上げてきた。


大体、この娘は一つの型しか使えないのではなかったのか。にも関わらず、何故そんなに強いのか。


『_だからさあ、』







『偏見は、良くないって言ったじゃん。』




ドキり。

驚く事に、この娘には僕の考えている事が筒抜けていた。

久しぶりに心臓がいやな具合に跳ねる。


は、やく。はやく、早く此奴を倒さないと。

そう思い、ばっと手を振りかざして血鬼術を使おうとする。

その瞬間、僕は自分の体に起きている異変に気が付いた。


…あれ、体が。
すごく、重い。






_パタり。



そんな事を考えている間も無く、僕の視界は反転した。

それと同時に、自分の体が地面に倒れる音が聞こえる。


そして僕は、次の瞬間にようやく理解できた。


…そっか。
切られたのか、僕。


『ふぅ…、』


へにゃり、と目の前の娘が力無く座り込む。

最期だと言うのに、僕は何故だか驚く程に冷静だった。

それは恐らく、僕がもう充分に生きたからであろう。


「…ねえ、お姉ちゃん。僕、すごかった?」


へっ、と娘が間抜けな声を上げて目を見開く。

そして、その見開かれた目を少しずつ薄くし、口角を緩く上げた。


__『お疲れ様。良く頑張ったね。』


と。
ただ、その一言。

それが、妙に胸に染み込んだ。


「…えへへ、ありがと」


ぽん、と。頭に誰かの手が置かれた気がした。
そのままゆっくりと撫でられる。

…あれ、なんだろう。
前にも誰かに、こんな風に頭を撫でられたっけ。


僕はぎゅっと目を閉じ、迫り来る炎に気付かない振りをして、今だけはとその温もりにしがみついた。

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食物連鎖の頂点に立ったササミ(プロフ) - ヒマワリさん» アッアッありがとうございます!!それと返信遅くなってほんとにすみません!!!(土下座)イメ画に続いて感想まで…!感謝感激です!!本当にありがとう御座います!!!!ぜんっぜんイメージと違いません!!てか別に別のを想像してもらって構いませんので!!(歓喜) (2020年1月4日 17時) (レス) id: 1320405534 (このIDを非表示/違反報告)
ヒマワリ - あと、イメ画描いて見ました。 https://picrew.me/share?cd=rS0TQYzzc7 イメージと違ってたらごめんなさい。 (2019年12月29日 22時) (レス) id: 69fde3783f (このIDを非表示/違反報告)
ヒマワリ - アニメしか見てないけど、読んでいて楽しいです。これからも頑張って下さい。 (2019年12月29日 22時) (レス) id: 69fde3783f (このIDを非表示/違反報告)
食物連鎖の頂点に立ったササミ(外国産) - サラダ油さん» アニメ勢ですと!?そんな幅の方までに見て貰えているとは……(歓喜)無限列車編に移るのでネタバレ満載になるとは思いますが、頑張ります!!嬉しいお言葉をありがとうございます!! (2019年12月28日 0時) (レス) id: a38c36c3ae (このIDを非表示/違反報告)
食物連鎖の頂点に立ったササミ(外国産) - 人語を話す軟体動物さん» なんと!!こんな欲望と願望しか詰まってない作品の続編を待っていてくれているとは……嬉しすぎて踊れます(謎)予告からセンス皆無ですが、頑張ります!! (2019年12月28日 0時) (レス) id: a38c36c3ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:食物連鎖の頂点に立ったササミ(外国産) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1e4d26931d1/  
作成日時:2019年11月4日 16時

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