生まれ変わってもモブだったので、今から下克上します。【鬼滅の刃】

Story36 ページ40

You side





「…まあ、いいや。死ななかったんなら今度こそ死んでよ。
＿血鬼術、朧淋奏(おぼろりそう)。」

『えっ？血鬼術のバリエーション豊富ですね…？？』


育ち盛りは遊び足りない時期なのだろうか。きっとそうだよね(現実逃避)

少なくとも私はもう疲れてるしクタクタなんだよ！休ませろくださいショタ鬼くん！！


『っ！うわっ、』


私が切実な声を上げているのにも気付かず、今度は森中の木の枝を自由自在に操って攻撃してくるショタ鬼くん。何だこの圧倒的ラスボス感。

ショタ鬼の癖にラスボスが使うような術使ってんなよまじ、ふざけんなよお前？？？(失礼)


…てか、やばいな、これは。真面目に。クナイじゃ小さすぎて攻撃は無理だ。

困ったなあ、今回は私も疲れて………、

……うん？疲れてる…？？


『っ、い"…』


思考を巡らせることを優先し防御をおろそかにした結果、血鬼術の攻撃をもろに喰らってしまった。結構いたい……。

てか結構いい音したよ？私の腕の骨ヒビ入ってないかな？？大丈夫だよね？？

くそう、鬼はすぐ治るからいいよね！人間は生身なんだよこんちくしょう！！


…ん？怪我、疲労……

あれ、たしか…そんな技があったような…？



バンッ


『い゛ッ、』


刹那、二度目の強い衝撃が腕を走った。
と同時に、物凄い痺れで腕がヒリヒリする。最早痛いのか痒いのか分からない。


…あれ、そう言えば。この山に来てから頭があまり上手く回らないな……。


…いや、それよりも。やるしか無い。


『っぐ、……精の呼吸、弐ノ型 "彗命弁"！』


やっべぇ、今日の私冴えてるかもしんない、うひぃ(歓喜)

はっ、そうだ…！あの技があるじゃん！と、思い立った私は早速行動に移した。
この行動力って中々凄いと思う(自画自賛)


「何やってるの？」


自画自賛をしていたその時。急にショタ鬼くんが攻撃をやめてこちらに質問を投げかけてきた。

ひえっ、それは無意識でもコミュ障にとっては地獄の時間になるんやで……？？

……いや、思い返せば私、宇髄さんとか柱なのに普通に話しかけて普通にどついてたな。よく生きてるな私。

てか、いつの間にかコミュ障卒業してる……？？


【衝撃】私、ついにコミュ障卒業する。

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