生まれ変わってもモブだったので、今から下克上します。【鬼滅の刃】

Story34 ページ38

You side







『えっ、はっ、え……って、どうわ！！？』


刀の行方を探そうと、隊服のあちこちを触る私。

だがしかしその間にショタ鬼くんが合間を切り詰めてきていたので、間一髪で避けた。惚れてくれてもいいんだよ？？(((


「あー！ちょっと！なんで避けちゃうのさ！」

『いやばっかなの！？馬鹿だよねえ！！誰が好き好んで食べられるかっての！！』


すると、まあ、なんということでしょう。
焦りと困惑で、だんだんキャラが善逸になってきているではありませんか。(某BGM)


もうやだ……現実逃避しないとやってらんねえぜ…
ホントどうなってんのこの特殊体質……。

大丈夫？？これ刀無くしてないよね？？？また吸収されただけだよね？？？
…いや、それもそれで問題なんだけどさ。うん。


『はあ、疲労と不安でそろそろ禿げそう……。この時代アートネイチャーあったっけ…』(※ありません)

「えー、大人しく食べられてくれないの？仕方ないなぁ。」


人が悩んでいるにも関わらず、ショタ鬼くんはちょっとマジそうな戦闘態勢をとった。

…あれ？このショタ鬼ってもしかして相当強いやつ？？年齢詐欺している系の鬼っすか？？(今更)


「ーー血鬼術、操ヶ琳樹(そうそりんじゅ)。」


馬鹿な考えをしている私を他所に、ショタ鬼くんが小さくそう呟く。


『……へっ、？』


その瞬間、いくつもの銀色の物体が上から落ちてくるのが見えた。

ヒュ、と、自分の喉から空気が抜ける音が聞こえた。


…はっ？いやいや、あのさ？？
私今回が初任務だよ！？？こんなのありっすか！ありなんすか御館様！！






ーー



大正コソコソ噂話


夢主がショタ鬼と勝手に呼んでいる鬼の名前は、霖(りん)と言うらしいですよ！

本人曰く、女の子らしい名前がコンプレックスなのだとか。
どこかの刀鍛冶職人と同じですね！(本誌ネタ)


『えっ、大丈夫だよね？私死んでないよね？？刀持ってないんだけど？？』


大丈夫！主人公補正が何とかしてくれるさ！


『メタい！！』


次回、Story35！
みんなも、森に入るときには気を付けてね！

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