生まれ変わってもモブだったので、今から下克上します。【鬼滅の刃】

Story17 ページ20

You side





やっとこさ家の中に入って来てくれた鉄穴森もとい、ひょっとこ野郎。

もうお前はひょっとこ野郎でいいよ。むしろ改名しろ()


……ゴホン。

まあ、それは置いといて、だ。肝心な問題はここからである。

…そう、ご察しの方も多いであろう。

このひょっとこ野郎、家の中に入った瞬間にまた喋り出したのである。


……なんかもう、うん。

×どうでもいい
×どうしてこうなった

○どうにでもなれ


ここまで人を呆れさせるって逆にすごいよ？
最早才能だよ？？(失礼)

てかさ、どうなってんのこいつの舌。

なんでこんなに喋ってるクセに噛まないし唾も飛ばないんだよ((


…あ、いや、唾が飛ばないのはお面つけてるから当たり前か。

……お面の下めっちゃ汚れてそう(失礼)


「ーーと言う点もこの刀の素晴らしい点であるんです。それと、後は」

『もういいです！もう充分なまでに素晴らしいなと思いましたので黙ってください無理なんでッ！！』

「おや、そうですか。まだまだ言い足りませんが、分かってもらえて良かったです。
ではでは、刀を抜いてみて下さい。」

『ハイもう是非ぜひ、早くしましょう！！』


もうヤダこいつ何なの？？
と半泣き状態になりながら、刀を受け取る私。

さっきもうどうにでもなれとか言ってたけど訂正するわ。

どうにでもなれ以前にはよ帰れ！！！((

お前絶対アレだろ！！
地球滅亡しても一人だけ宇宙空間で生き残ってるタイプの人間だろ！！


「ささ、どうぞ刀を抜いてみて下さい。」


何気に本日三回目の台詞を口にするひょっとこ野郎さん。

いや、あのね？
抜け抜け言ってるくせに抜かせてないのお前だかんな？？
そろそろキレるぞい？？(正論)


そんなネチネチとした愚痴を(心の中で)呟きながら刀を持つ。

そして、竿から刀を引っ張るようにして抜いていく。


『…ん？あれ、これ何も変わらな……！』

「…！おやまあ、コレは…。
私も初めて見るパターンですね。」


アレ？これ何も起きなくね？？もしや不良品……
と思い始めていたその時。

なんとなんと。
その刀がまるで私の中へ溶けるようにして消えていった。


…ん？？

溶 け る よ う に し て 消 え て い っ た ？？(大混乱)

Story18→←Story16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す