生まれ変わってもモブだったので、今から下克上します。【鬼滅の刃】

Story16 ページ19

You side





結局、あれから何もアイデアが浮かばないまま時間だけが過ぎた。
今なら時は金なりのいい見本になれるよやったぜ！

仕方が無い、所詮は12歳の子供脳なのだよ…。

そんな言い訳を頭の中で作りながらダラダラ引きずって、はや一週間。


なんかもうこのままモブ生でもいいかも、と早速三日坊主の癖が滲み出ていたその時。


コンコン、と扉がノックされた。


『…アッ、これ私が出るのね』


浅津木婆ちゃん、早く出てあげなよと呑気に思っていたが、思えば婆ちゃんは只今お出かけ中である。

となれば、必然的に私が出るしかないのだ。


…ん？マジで言ってる？？
私のコミュ力なめんなよ？

泣く子も黙るならぬ泣く子も笑うほどのコミュ力だかんな？？？マジで言ってる？？


……仕方が無い、ここは一つ私の底力を見せてやろう。(震)


『ハーイ、どちら様で((「こんにちは、私は哮乃疚Aの刀を打ち、届けに来た鉄穴森と申します。」……あ、ハイ。』


腹を括って扉を開けると、そこには何やら見覚えのあるひょっとこ野郎が居た。

…は？いやいや、え？
そこは普通鋼鐵さんが来るんじゃないの？？

そして誰だお前？？？

そんでもって初対面で相手の会話文遮るとか失礼なやっちゃなこんちくしょう！

でもなあ！！文句を言えるほどのコミュ力持ってないからなああ！！
あーー、ライターで燃やしたい((


『あ、それはそれは…。どうぞ、家に上がっt((「ささ、そんな事よりも早くこの刀を抜いて下さいな。この方は、太陽に一番近い山でできる特殊な鉄を使った(略)」



ー※しばらくお待ちくださいー



「ーーと言われており、持ち主によって色が変わる事から別名色変わりの刀とも」

『わ、あーあー！！あの、もうじゅうっっぶんに分かりましたので、ハイそりゃもう……はい！！
なのでとりあえず家にあがりませんか！？？』

「…ふむ、それもそうですね。ではお邪魔させていただきます。」


そう言って、やっと家の中に入って行く鉄穴森さん。

……なんというかね、もう。
疲れた(率直)

凄いよこの人。何も聞いてないのに語りだしたよ、初対面に。…初対面に(二回目)

どうなってんだそのコミュ力。
もっと有効活用してやるから是非ともそのコミュ力を私に恵やがれ下さい()

多分放っておいたら二時間は刀について語るんじゃないかな。鋼鐵さんに負けずとも劣らないよこの人。


……はあ〜〜〜〜…


『…あーー、ライターで燃やしたい((』

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