２、 ページ3
*
『見ないうちにデカくなったな。身長伸びたのか？』
「３センチ。テメェよりも高いわ」
『早いなぁ、この前までここぐらいだったのに』
いつの話してんだ、と三角の目で睨まれる。俺にとってはまだ最近の話だ。
「エクスポーション！ちょっと確認したいことが…って、その子は？」
『俺の弟だ。十歳下、勝己』
「へぇ、似てますねぇ…それはそうと、このことなんですが」
差し出された資料をぱらぱら捲って、修正箇所を指摘していく。折角勝己が来てくれたから話したいんだが、仕方ねぇか。
話が終わり、今日はもうこれで仕事は終わりなので勝己の手を取った。
『今日はこれで終わりなんだ、帰ろう』
「ちょっ、エクスポーション！帰るのはいいけどヒーロースーツ着替えてから！」
慌てたサイドキックたちに止められ、勝己には鼻で笑われた。
今度こそ、と思えばそっちは事務所から反対方向だと勝己に引っ張られる。俺より知ってるのかお前。
耳まで熱くなって俯きがちになる。周りにもくすくす笑われて恥ずかしすぎて死にそうだ。いっそ殺してくれ。頼むから。
「テメェ、いい加減事務所の場所ぐらい覚えろよ」
『覚えてる。けど、何でか違う道になる』
「それを覚えてねぇっつーんだよ」
何だかんだ言いながらも、勝己は迷わないように俺の手を繋いで事務所まで一緒に来てくれた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1121人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霜凪(プロフ) - かなさん» 天然な人のかっこいいとこはやばい (9月30日 12時) (
レス) id: f1844d219c (このIDを非表示/違反報告)
かな - 爆豪兄めっちゃ可愛いのにヴィランとの戦いでかっこよくなるのほんと好き！こういうギャップに弱いんだよな自分… (9月30日 11時) (レス) @page27 id: 0f46441146 (このIDを非表示/違反報告)
霜凪(プロフ) - ゆずなさん» 天然ふわふわ男子は可愛い (8月23日 22時) (レス) id: f1844d219c (このIDを非表示/違反報告)
ゆずな - 爆豪兄めちゃくちゃ可愛ええ…好き。 (8月23日 20時) (レス) @page27 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
レミエル・カイザー - 霜凪さん» うへっ((((きも なんかオルマイとデクみたいだよね (6月4日 10時) (レス) id: e0cf67e100 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：霜凪 | 作成日時：2022年9月3日 23時
