暇な日常を取り戻すために宿儺と過ごす！

一緒に寝よ、と言ってみた ページ5

A『……はっ！！』



目が覚めて、勢いよくガバッと起き上がる。





夢を見た。



悪夢。







A『…ぇ、怖かった〜』



ここには布団なんて無いし、もっと言うと水しかない。あと骸骨。


つまり、驚く程寝心地が悪いのだ。



A『せめて羽毛布団くらいはほしーよ、床で寝るのなんて慣れてるケド…』

絶対寝心地悪いせいで悪夢見ただろ…と心の中で文句を言う。


悪魔の内容……は、あんまり覚えていないが、なんか沢山の人に追われる夢………だった気がする。


…でも、寝るのは好きなんだよ。




怖くなっちゃったけど。







A『は〜ぁ、どーしよ〜なぁ〜』



宿儺『どうした小娘、悩みがあるのか？』


と、音もなく宿儺が現れた。


開口1番殺してこないのは珍しい。


いやほんとに。せめて腕切るとか、そう言うことはするはずなのに。



A『…え、宿儺なんか悪いものでも食べた？珍しいね、腕切ったりしてこないの』


と本気で心配そうに言ってみる。



宿儺『はぁ？なんだ、今すぐしてやってもいいんだぞ？それともしてもらいたいのか？』



A『え、いやそんな事ある訳ないんだけど。………いやね、悪夢を………はっ、そうだ！』


言いながら思いついた。

『なんだコイツ』という顔をしている宿儺と一緒に寝ればいいのではないのか、と！！


A『ねぇ、宿儺！！………今日、一緒に寝ない？』



言った！！

よぉし、言ってやったz『断る』


A『即答やめてくんない？』


せめてさ、もうちょっと考えるとか。

しようよ。



しようよ！！！！！



宿儺『俺に得がない。しかしどうだ、俺が一緒に寝なければ、小娘。お前の怖がりながら床に就く間抜け面が観れるのだろう。ならば後者を選ぶ方が俺にとってはいい』



A『くっ、言い返せねぇ………っ！！！！』


正論でぶった斬られたのでもうどうすることもできない。




とでも思ったか！






A『むぅ、ちょっとくらいいいじゃんね〜！いいもんだ、1人で寝るし！』



宿儺『最初からそうしろと言っているだろう。ほら、散れ散れ』



続くー
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なんか、宿儺さんの他人の咽び泣く声は蜜の味ー！！！愉悦愉悦ー！！ってところも好きなんですけど、急にいいお兄ちゃんになる所も好きなんですよね。

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