暇な日常を取り戻すために宿儺と過ごす！

つづきぃ！ ページ15

まあ、そんなことは置いといて、救出しなければ。





私は深く深呼吸をし、覚悟を決めた。



『……よし、行こう…』






そう呟き、宿儺の方へ向かい歩く。







『すっ！！…み、ません、そこのお嬢さん方……！』



やーばい、どうしよう。




声裏返ったし、口調変になったし、もうほんとなんか終わり。





…いやでも、女の子達を救わなければ。



女の子さん達『え、誰ですか……？』
『すごい声裏返ってる…』
『絶対緊張してるじゃん…』





うぐ、正論………なのか……？


『……っ、その人、そこの、仏頂面の男の人、』


ちょっと一瞬宿儺があ？と言う顔をした気がするがきっと気のせいであろう。



『わ、たしと、これからお出かけする、ので…！返して、いただけませんでしょうか……』



と、しぼみながら言う。





お、女の子達の反応は……。



女の子達『そっかー、残念！』
『まあでも、先約あるならしょーがないよねー』
　 『んね、寧ろデートの邪魔してごめんなさいって感じー』
『ほんとそれ！じゃあ、お邪魔虫は早く退散しましょうかねー』
『そだねー、じゃあばいばーい、おねーさん達！』
　 『お幸せにねー！』




そう言いながら、女の子達はクレープ屋さんに歩いて行った。





……え、とんでもないくらいいい子達じゃないですか……。



やば、女神？？



『…あ、そだ、宿儺、だいじょぶだった？』



『あれくらい、お前の力なぞ借りんでも追い払えた』



『宿儺の追い払うは追い払うじゃ無いから。最早拷問だから』



本当に、とめに行って良かった、と安堵する。




と、宿儺が変な事を言ってきた。



揶揄うように、にまにましながら、『嫉妬したのか？』と。




『…………私が？宿儺に？嫉妬ぉ？すーるわけないじゃんか、そんな…。……する、わけ…………』





あの時。




一瞬感じた胸のもやっと感。







あれは、もしかしたらーーー……。






『……やっぱ、してたかも、嫉妬…』






流石にその反応は宿儺も予想外だったみたいで、


『………ハァ？何を言っておるんだ、気持ち悪い』


と少し余裕がなさそうに言われ、ふいっとそっぽむかれてしまった。



『宿儺が言ったんじゃん』と宿儺の顔の方を見やると、少し耳が赤かった様な気がした。



ーー

恋愛小説………？？？

キスしてみたー！→←ナンパされているところをぶった斬って見た！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す