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「・・やな事でもあった?」
yg「え?」


飲みに来てからもずっと転勤のことが頭から離れず、Aヌナに声をかけられて、ここまでどんな会話してたっけ、なんてことすら曖昧で、ヌナに申し訳なくなる。

そんな俺をただただ心配そうに見つめるヌナ。


「なんか、いつもに増して静かだから」
yg「ぃゃ、大丈夫です、ほんと。すみません、誘ったの俺なのに」
「んーん、そういえばね」


理由を無理に聞いてくることなく、言わないのならその空気を引きずらないように、軽くするように、Aヌナは声色を変えた。
ヌナが話して、俺が頷いて、と続いた時間は、ヌナのお酒の限度が近付くと自然と終わりを迎える。
最後に烏龍茶を飲んだら、それが合図だった。

こんなにAヌナのことを知っているのに、変わらない関係が急に嫌になった。
後輩という立場さえ変わらず、ヌナのことを自信を持って引っ張っていくことも、その勇気もない。
それなのに別れが確実に近付いていて、


yg「・・まだ、一緒にいてほしいんですけど」


この時だけでも、とAヌナを引き止めるための言葉は、こんなものしか出てこなかった。


「へ?、えっ、ユ、」
yg「・・今日は、離れたくなくて」
「に、2軒目、い・・」
yg「俺の家か、Aヌナの家か、そこか・・」
「そこ、っ・・て、」


視線だけ動かした先には煌びやかに光るネオン。
きっとAヌナが好きであろう自分の顔を最大限に利用して、ヌナの滲み出る気持ちを利用して、そこまでして、今だけはそばに、もっと近くに、いちばん近くに居たかった。

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13(プロフ) - ここさん» 両片思いからの一歩踏み出す感じでモダモダさせてしまいました(笑)読んでくださり、ありがとうございます💜 (11月18日 19時) (レス) id: ecd79cbe0a (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 途中までの煮え切らない態度にソワソワしましたが、最後にやっとって感じでwテテちゃんの存在がアシストしたんですね😝素敵なお話ありがとうございます! (11月18日 7時) (レス) @page12 id: 3ef9ba0026 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:13 | 作成日時:2023年11月17日 23時

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