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YGside
昼休みにいなくなったかと思ったら、体調が悪い俺に気づいたらしく、ゼリーやらお粥やら栄養ドリンクを袋の中でガサガサと揺らして戻ってきて、俺の背中を押して早退をさせてくれた日以降、
"先輩"から"ヌナ"と呼び変えた。
俺にしてはかなり攻めた距離の縮め方だったと思う。
Aヌナを意識しているが、気持ちを隠すのは得意だった。
平然としながら、ヌナとの距離を縮めていって、その度に頬を染めるヌナに気がいた時は、俺の顔を見て息を飲むヌナに気が付いた時と同じくらい浮かれた俺がいた。
「ユンギっ。今日の打ち合わせの直帰のあとなんだけど、」
yg「はい」
「飲みに、っ、行かない?」
平然を装っているつもりなのにちっとも出来ていないカチコチのAヌナからの言葉に、さすがの俺の表情管理も崩れかけた。
突然の飲みの誘い。何か話しでもあるのか、と思ったが、ヌナは照れながらもただ嬉しそうに俺の隣で飲むだけだった。
無意識に期待してしまったのかもしれない。
少しでも分かりやすくヌナからアプローチがあるかも、なんて。
だからムキになった、といえば、そうなのかもしれない。
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13(プロフ) - ここさん» 両片思いからの一歩踏み出す感じでモダモダさせてしまいました(笑)読んでくださり、ありがとうございます💜 (11月18日 19時) (レス) id: ecd79cbe0a (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 途中までの煮え切らない態度にソワソワしましたが、最後にやっとって感じでwテテちゃんの存在がアシストしたんですね😝素敵なお話ありがとうございます! (11月18日 7時) (レス) @page12 id: 3ef9ba0026 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:13 | 作成日時:2023年11月17日 23時