16 ページ17
yg「だって、好きだって伝える前だったから」
「！」
下を向いていたAヌナが、パッと顔を上げた。
その目に映った俺は、やっぱり少し情けない顔をしていた。
yg「好きです。気づいたらずっと特別だったんです。誰にも渡したくないんです」
「っ、」
息を飲んだAヌナは、ふいに俺と目が合った時と同じように、じわりと頬が染っている。
yg「俺と結婚してください。付き合って、なんて言葉でAヌナのこと繋ぎ止めておくだけじゃ嫌なんです。誰にも渡したくないから」
「・・っ」
はらはらと涙を零しながら俺の目を見つめていたAヌナは、俺の言葉に崩れるように下を向いた。
その瞬間たくさんの涙が床に落ちて、ヌナは俺の腕をぎゅっと握った。
しゃくりあげ、話せない様子のヌナは、その腕に力を込めて想いを伝えようとしてくれるのだとわかる。
その様子が愛おしくてたまらなかった。
yg「・・ねぇ、Aヌナ」
その言葉にヌナはゆっくりと顔を上げた。
yg「俺の顔、お好きですか？」
ヌナの目には揺れて映っているだろう俺の顔を、はっきりと見てほしくて何度もその涙を拭う。
「・・き、ｯﾋｯｸ、す、すき・・！」
yg「・・っと、」
飛び込んできたAヌナを抱きとめると、チョコの香りの混じっていないヌナだけの香りがした。
しがみつくヌナとの距離に幸せで笑みがこぼれる。
yg「ふは(笑)」
「か、ｯﾋｯｸ、顔だけじゃ、ない、・・ユンギが好き」
yg「っ！・・うん、」
目を合わせたヌナの表情に、俺が息を飲んだのは、上手く隠せてなかったかもしれない。
おしまい
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←15
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
13(プロフ) - ここさん» 両片思いからの一歩踏み出す感じでモダモダさせてしまいました(笑)読んでくださり、ありがとうございます💜 (11月18日 19時) (
レス) id: ecd79cbe0a (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 途中までの煮え切らない態度にソワソワしましたが、最後にやっとって感じでwテテちゃんの存在がアシストしたんですね😝素敵なお話ありがとうございます! (11月18日 7時) (レス) @page12 id: 3ef9ba0026 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：13
| 作成日時：2023年11月17日 23時
