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「帰る? やるだけやって…。」
「終わったら…即。バイバイ…?」
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…。
そんな顔…しないでよ。
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雄也は凄く悲しそうな顔をしていた。
怒ってたわけじゃない。
半ば…呆れてるような顔だった。
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鳴りやまない携帯を掴み…足早に病室を出る。
雄也が追いかけてくるわけない。
けど、早く…早く蓮の元へ戻らないと…2度と戻れなくなる気がして…。
エレベーターが待てず…何度もボタンを押した。
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蓮…。
電話を切らないで!!
病院から出たら…すぐに出るから…。
切らないで!!
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待ちきれず。出口が見えると同時に…電話に出た。
耳に押しあてて走る。
「A…?」って、私の名を呼ぶ優しい蓮の声。
外へと続く自動ドアが開き…やっとしゃべれる。
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「蓮!!」
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息切れ…運動不足。
はぁ…はぁ…。息を切らせ…言葉が出ずにいると…。
「A…?」
って、意外と近くから聞こえた。
電話を通さず…直で聞こえた。
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作者名:グラノラ | 作成日時:2017年8月8日 19時