2888 yuya ページ38
☆yuya said☆
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「…降りないの?」
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運転手は井上さんが通りすぎたのに、車から降りない俺を見て…不思議がる。
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雄也「…待って。」
運転手「…?」
雄也「静かに…して。」
運転手「…?」
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俺は井上さんのあとを目で追い…もう、目が離せない。
井上さんがチャイムを鳴らすと…しばらくして玄関のドアが開く。
中からひょっこり。顔を出したのは…。
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A。
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…髪。
切った…?
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声は聞こえないけど…「遅いよー。」みたいな表情で…。
Aは両手で井上さんの右腕を掴む。
…「早く…。」って、井上さんの腕を引っ張り…中に入る…2人。
…。
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…。
…。
…。
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「高木くん…?」
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運転手に声をかけられ…我に返る。
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Aと井上さんが、付き合ってる事はわかってた。
頭の中ではわかってた。
でも、いざ目撃すると…。
スゲー…。
ショック。
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A…の、あんな顔…久しぶりに見た。
あんな風に笑って…。
あんな風に…井上さんを見て…。
上目遣いで…。
あんな風に…。
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…。
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作者名:グラノラ | 作成日時:2017年7月2日 21時