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知 念さんに置いていかれたら、完全に迷子になる…。
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知 念さんは長い廊下をスタスタ行ってしまって…。
その背中がどんどん小さくなる。
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今の私は知 念さん以外に頼る人はいない。
から…。
追いかけよう…。
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知 念さんは廊下の突き当たりを曲がり、姿が見えなくなってしまって…。
心細い…。
追いかけながら「知 念さん。行かないで。」って、何度も心の中で叫んだ。
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ダッシュで廊下の突き当たりを曲がり、「知 念さーん…。」って呼ぶと…。
…。
あれ!?
いない…。
どこ!?
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「バーカ…。w」
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声の聞こえる方を振り向くと、知 念さんは曲がり角の壁に寄りかかり、私を見て笑ってる。
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知 念さん「ジュース。10本ね。w」
A「ウン…。///」
知 念さん「さっきの場所とは違う自動販売機に行くよ。」
A「ウン…。」
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違う自動販売機を目指して、また2人で歩きだした。
今度はさっきと違って会話がある。
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知 念さん「そんなに焼きもち焼きで、よく雄也の彼女がつとまってんね…。w」
A「私もそう思う…。w」
知 念さん「あんなの気にしなくていいんだよ。
日常茶飯事なんだし…。」
A「ウン…。」
知 念さん「雄也は誰にでもあーなんだよ。
男女関係なくフレンドリーに接しちゃうの。
だから、いちいち気にする事ない。
わかった?」
A「ウン…。 わかった。w」
知 念さん「はい。到着。
30本買って♪」
A「増えてる!!」
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作者名:グラノラ | 作成日時:2015年9月13日 22時