652 yuya ページ2
☆yuya said☆
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玄関の外へ裸足で出てきてしまったA。
俺が着せたﾊﾟｰｶｰは、ﾌﾞｶﾌﾞｶで袖から手が出てない。
その袖で涙をぬぐう姿が、妙にかわいかった。
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雄也「靴は?」
A「履かせてぇ…。」
雄也「部屋の電気。」
A「消してきてぇ…。」
雄也「…。w」
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とりあえず。Aを連れて中に入り出かける準備。
Aは玄関先で、まだ。泣いていた。
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「靴下。履いて。」って、靴下を手渡すと、素直に靴下を履いた。
まだ１度も履いてないお揃いのｽﾆｰｶｰを出すと…。
「これ…。履いちゃうの? もったいない…。」って、言い出し履き渋る。w
「なかなか。履く機会ないから…。」って、強引に履かせると気に入ったようで…。
お互いに履いて向かい合うと、「写ﾒ。写ﾒ。」って…。
Aは真上からお揃いのｽﾆｰｶｰを、写真に撮った。
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「もういい? 行くよ?」ってせかすと、「ｳﾝ♪」って俺を見上げる。
その顔は、笑顔だった。
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玄関を出て鍵を閉めると、Aが無意識に手を繋いできた。
握り返すと、ぱっと手を離し「ｺﾞﾒﾝ…。」って謝るA。
「外で繋いじゃ…。ﾀﾞﾒだよね。w」って、笑っていた。
俺は「別にいーんじゃない?」って、遠慮するAの手を引いて車まで歩いた。
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作者名：グラノラ
| 作成日時：2015年7月19日 8時
