634 arioka ページ34
☆arioka said☆
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「ちょっと待ってて。」って、どんだけ待たせんの?
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久々に会って、名残惜しいのもわかるけど…。w
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もう、待ちきれなくて…。
Aんちの玄関のﾄﾞｱを静かに開けると…。
…。
高木の背中が見えた。
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Aはというと、高木の背中に手を回し、ｼｬﾂぎゅっとつかんでる。
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高木の左肩にあごを乗せるAは…。
目をつぶって、泣いていた。
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２人とも俺には気付いてない。
俺は静かにﾄﾞｱを閉めた。
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…。///
Aはすぐに泣く生き物。
Aが泣くのなんて見慣れてるはずなのに…。
こんなに切なそうに泣くAは初めて見た。
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さっきまであんなに明るくしてたのに、本当は…。
辛いんだな…。
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そう思うと、昨日の夜。高木をここへ連れてきて良かったのかどうかも、わからなくなった。
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とりあえず。先に行こう…。
まだ時間あるし、２人を急かす事ないや…。
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「ちょっと待ってて。」って言われたけど、俺は待たずにAのﾏﾝｼｮﾝを出た。
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歩きながら高木に電話して、ｷﾞﾘｷﾞﾘまで一緒にいてやれ。って、伝えた。
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作者名：グラノラ
| 作成日時：2015年6月29日 7時
