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ｴﾚﾍﾞｰﾀｰの方へ振り返ると…。
そこには、ちょうど到着したｴﾚﾍﾞｰﾀｰから降りてくる人がいた…。
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黒のﾆｯﾄ帽…ｻﾝｸﾞﾗｽ…。
黒の上下…。
靴も黒…。
全身。黒い怪しい男。
…。
すれ違うと…私と同じくらいの背丈…。
ﾆｯﾄ帽の下は…黒髪っぽかった。
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ｽｯ。とすれ違い…。
私は、今にも閉まりそうなｴﾚﾍﾞｰﾀｰのﾎﾞﾀﾝを押した。
すると…。
「あっ…お見舞い…?」
…?
すれ違った男性が私に声をかけた。
日本語…。
日本人…?
えっ…?
って、振り返ると…唯一見えている口元が笑ってる。
そして、その男性は、「Aちゃん…。でしょ…?」と首を少し傾けた。
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その男性は、戸惑う…私にしゃべりかける。
…?
私を知ってる人…?
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?「…雄也のお見舞いでしょ?
会えた…?」
A「…。」
?「俺。まだ。会えてなくて…。
手術は成功したっては聞いてるんだけど…。
どんな…?」
A「…。」
?「…ｺﾝｻｰﾄの前に…ちょっと。顔出そうと思ったんだけど…。
俺。意外。ﾒﾝﾊﾞｰとかって、誰かいた…?」
A「…。」
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ﾋﾟﾝ。と来ない…私。
でも、多分。この人はﾒﾝﾊﾞｰの誰か…。
なんだけど…。
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お願い。
ｻﾝｸﾞﾗｽ…外してよ…。
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作者名：グラノラ
| 作成日時：2019年11月11日 13時
