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駅まで送ってくれるだけでいいのに…。
雄也は改札までついて来た。
…笑えないくらい強引で、嫌。
…。w
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私のｽｰﾂｹｰｽを引っ張り…駅の構内を颯爽と歩く雄也。
雄也の左手は私の右手を掴み…。
嫌がる私を引きずるように歩く…。
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雄也「どう…?」
A「…?」
雄也「もう。いんの…?」
A「いると…思う。」
雄也「…。」
A「あっ…いた…。」
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携帯のﾒｯｾｰｼﾞを確認しつつ…。
ｷｮﾛｷｮﾛ。探すと…改札から少し離れた人気の少ないとこに、ﾀｸちゃんらしき人が見えた。
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黒のｷｬｯﾌﾟに…安定のﾏｽｸ。w
Tｼｬﾂに黒のﾊﾟﾝﾂ。
決め手になったのは…ﾀｸちゃんが気に入っているﾄｰﾄﾊﾞｯｸ。
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なぜだろう…。
ﾀｸちゃんを見つけた瞬間に…周りが見えなくなった。
雄也と一緒にいる事を忘れ…。
ﾀｸちゃんのとこに行かなきゃ…。と、走り出す自分がいた。
雄也からｽｰﾂｹｰｽを奪い…。
雄也には挨拶もせず…。
…。
ﾀｸちゃんしか見えない自分。
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何でだろう…。
いけない事をしている自覚があったのかな…。
雄也と一緒にいるのを、見られたくなかったからかもしれない。
見られちゃいけない。と、思ったのかもしれない。
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作者名：グラノラ
| 作成日時：2019年8月23日 6時
