4684 yuya ページ34
☆yuya said☆
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両手で顔を覆い…何とか泣くのを我慢するA。
その左手をどけた。
そして…右手もどけると…。
Aは、我慢するのも限界で…肩が大きく揺れ…。
固くつむっていた口を開き…。
大きく息を吐いた。
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Aを引っ張り起こし…。
ソファの下に座る俺の方へ。
俺は足を投げ出し…ソファを背に床に座った。
Aは素直に俺の太股をまたぎ…ゆっくり座る。
と、同時にお互いに目が合い…。
自然とお互いがお互いを抱きしめるように…身を寄せた。
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Aは俺の首に両腕を回し…ガシッ。としがみつく。
俺はAの腰に両腕を回し…ガシッ。とAの体を引きよせ…。
隙間なく密着するように抱きしめた。
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きつく抱きしめられ…俺の独りよがりじゃない。とわかる。
いまだにAが俺に好意を持ってる事がわかる。ような…ハグだった。
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「戻ってこい。」
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もう一度。同じ台詞を言うと…。
Aは首を横に振る。
「やり直そう…。」
と、腰に回す左手を更にグッと強く…。
右手でAの頭を包み込むと…。
それでも…首を横に振る。
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…。
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作者名:グラノラ | 作成日時:2019年8月2日 6時