4683 yuya ページ33
☆yuya said☆
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Aが出ていった理由がわからないから…。
途中で考えるのをやめてしまったんだった。
…。
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Aの目の上に乗っかってるアイスノンをどけ…。
一緒に…タオルもどけた。
すると…。
Aは目をつむったまま…。
目尻からすーっと…涙が流れ落ちた。
小刻みに震える口元。
泣くのを我慢しているAの顔。
…。w
久しぶりにそんな表情を見て…思わず「ふっ…。w」と俺は顔がにやける。
Aのおでこに張りついた前髪をかき上げてあげると…。
すっぴんの薄い眉が…ハの字に曲がっていた。
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おでこを見られて恥ずかしいのか…。
または、泣き顔を見られるのが嫌なのか…。
Aは…両手で顔を覆う。
…。
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そして…。
「帰って…。」と…。
「どっか…行って…。」と…。
小声で呟いた。
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こんな状況で、俺がAを放置し帰るわけがない。
Aは、相変わらず…あざとさMAX。w
俺が帰らないとわかってて…わざと言ったに違いない。
…。
今なら…Aの考えている事が手に取るようにわかるのに…。
あの時は…考えても考えても…。
なぜ。出ていったのか…。
わからなかった。
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作者名:グラノラ | 作成日時:2019年8月2日 6時