4669 yuya ページ19
☆yuya said☆
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「付き合って…長いの…?」って、聞くと…。
Aは、「ちょうど。2年…。」って答えた。
…2年?
2年…って事は、Aがうちから出てった年。
その8月って事か…?
出てってから…2ヶ月で…?
たった。2ヶ月で…?
次の男…?
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2年経った今でも気持ちの整理ができない俺。に対し…Aは2ヶ月で次の男…。か…。
…そんなもんか。
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少し…傷つき…。
無言になる車内。
でも、Aからは言葉を発しないから…。
お互いに、ずっと。無言のままだった。
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俺は心のどこかで…。
Aは誰とも付き合わず…。
ひとりでいるような気がしていた。
あんな形で離れてしまったけど…。
いつか再会した時には…また。付き合える。と思っていた。
何があっても離れられない…目に見えない糸…。
赤い糸。で、繋がってるもんだと…思っていたのに…。
…。
これが現実か。と…。
未練しかない俺とは大違いのAを見て…。
ショック。だった。
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自宅前でAを降ろした。
俺も、実家に泊まるつもりで…車を停めた。
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「ゴチソウサマデシタ…。」と、深く頭を下げるA。
他人行儀で…ムカついた。
そして…すーっと家の中に入る後ろ姿を見て…。
Aの中に、もう俺はいないんだ…。と、確信した。
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作者名:グラノラ | 作成日時:2019年8月2日 6時