3962 yuya ページ12
☆yuya side☆
.
.
ﾌﾛﾝﾄの当直の方は…俺らを見て驚く。
｢こんな時間に帰るなんて…何かあったのか?｣と、心配してくれた。
「僕らの都合です…すみません。」と、伝えると…。
｢ちょっと待ってて…。｣と…５分くらい待たされた。
ついでに、ﾀｸｼｰも呼んでくれた。
.
.
一旦。引っ込んだﾌﾛﾝﾄの方。
何してんだろう。と思い…。
ﾛﾋﾞｰで待つ。
.
.
少々。待たされ、戻ってきたその手には…紙袋。
｢お腹が空くでしょうから…。｣と、食いもんを持たせてくれた。
ここは…ｺﾝﾋﾞﾆ１つ探すのに苦労する程の田舎。
…その優しさに、泣きたくなる。
そして、旅館側の不手際で帰るんじゃないか。と、心配させてしまった事を申し訳なく思った。
.
.
｢いいお湯でした…。｣
｢また。来ますね。｣
.
.
そう…伝えると…。
ﾌﾛﾝﾄの方は｢お待ちしております。｣と…。
ﾀｸｼｰを見送ってくれた。
.
.
…。
ﾀｸｼｰの中は無言。
とりあえず。最寄りの駅じゃなくて、新幹線が止まる大きな駅まで連れてってもらった。
.
.
紙袋をｺﾞｿｺﾞｿ。
Aは、おにぎりを取り出し…。
俺にひとつ。
俺はﾀｸｼｰの運転手さんにもひとつ渡した。
温かいお茶も。
.
.
ひとくち頬張ると…めっちゃ美味しくて…。
感動する程。w
Aは「…美味しいね。」って…。
力なく笑う。
そして、梅干しが酸っぱくて…。
お互いに、顔を見合わせて…笑った。
.
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1541人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：グラノラ
| 作成日時：2018年10月7日 22時
