な な ページ7
*
トクンッ、トクンッ、と
心臓の音が伝わってくるくらい
私たちの距離は近い。
望「俺な、黙ってたことあんねん。」
吐息混じりの望の声が、私の耳へ
ダイレクトに入ってくる。
望「Aちゃんのことが、好き。」
心臓が、止まるかと思った。
:
:
私の友達はみんな言う。
望君イケメンやんな、って。
それを聞くたびに
どこか焦りを感じていた。
望が誰かと付き合ったらどうしよう
私、そんなん耐えられへん。
言ってしまえば、それは独占欲だ。
小さい頃から望の隣は私で
それ以外は一度も無かったから。
私の隣は、望と、それから流星。
でも、考えてみると
私が思う流星の好きなところって
全部望にも当てはまって…
:
:
望「こんなとき言うの卑怯やねんけど。」
「…うん。」
望「でも、ほんまにずっと好きやねん。」
「、ずっと?」
望「そ。流星さんよりもずっと前から。」
なんて言うか、今までずっと
足りなかったものが、埋まる感じ。
顔を上げて望を見ると
いつものように笑っていた。
望「でも、返事は要らんよ。」
「、なんで?」
望「Aちゃん、笑顔が一番やから。」
そう言って、頭をポンポンとする。
私が望にしていた行動を
今では望が私にするなんて。
そんなこと、考えもしなかった。
大きな手から伝わる熱と
いつになく優しい眼差しに
すごくドキドキする。
…なんだ、もうずっと前から
私の中で望は"特別"だったんだ。
*
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あみ - 感動しました!泣いてしまいました。← (2014年3月23日 2時) (携帯から) (レス) id: dfaa384b82 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬いろは(プロフ) - ゜・.☆はっちゅん☆.・゜さん» いつもありがとうございますm(_ _)m この小説の流星さん人気ですね(笑) ツインの威力は半端ないですよね! (2013年11月5日 22時) (レス) id: 49d158019f (このIDを非表示/違反報告)
゜・.☆はっちゅん☆.・゜(プロフ) - またまたコメさせてもらいます♪ りゅーせい、かっこよすぎます~/// ぜひ、この二人から奪い合いしてほしいもんやわぁ~笑 (2013年11月4日 9時) (レス) id: d392b2f0f7 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬いろは(プロフ) - ぱふゅぱふゅさん» 読んでくださりありがとうございますm(_ _)m 流星さんには、大役を任せてみました(笑) これからもよろしくどうぞ! (2013年10月29日 2時) (レス) id: 49d158019f (このIDを非表示/違反報告)
ぱふゅぱふゅ(プロフ) - うぅー…(泣)これ、すごい切ないですねぇ。流星良い奴すぎますよー。これからも頑張ってください! (2013年10月28日 22時) (レス) id: 70a86435dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七瀬いろは | 作成日時:2013年10月24日 14時