よ ん ページ4
*
私は扉の前にしゃかんで
望の言葉を待つ。
その間、聞こえてきたのは
時計の針が進む音と
望が大きく息を吸う音。
望「…流星さんと、何があったん?」
:
:
流星は、私にたくさんの
"初めて"をくれた。
デートも、お泊まりも
キスも…まぁ、そういうことも。
だけど、よく考えてみると
"初めて"は望の方が多い気がする。
部屋に入ったのだって
手を繋いだのだって
喧嘩したのも、嫉妬したのも。
それだけ一緒に過ごした時間が
多いから当たり前なんだけど。
:
:
望は、私と流星の間に
何かがあったと断定した
口調で聞いてきた。
そりゃあ、泣いてたら
普通そう思うだろう。
だけどきっと、望の場合は
たとえ泣いてなくても
全てお見通しなんだと思う。
「…流星、私がわからへんねんて。」
望「うん。」
「でもな、私も、流星がわからへん。」
望「うん。」
「…流星と、別れてしまった。」
望「…Aちゃんは、それでええん?」
「、それが…わからへんねん。」
不思議だ。
流星と別れて辛いはずなのに
私の心の中に疼いている感情は
"戻りたい"とか、そんな
後悔するものではない。
わからない。
ただ、それだけだった。
*
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あみ - 感動しました!泣いてしまいました。← (2014年3月23日 2時) (携帯から) (レス) id: dfaa384b82 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬いろは(プロフ) - ゜・.☆はっちゅん☆.・゜さん» いつもありがとうございますm(_ _)m この小説の流星さん人気ですね(笑) ツインの威力は半端ないですよね! (2013年11月5日 22時) (レス) id: 49d158019f (このIDを非表示/違反報告)
゜・.☆はっちゅん☆.・゜(プロフ) - またまたコメさせてもらいます♪ りゅーせい、かっこよすぎます~/// ぜひ、この二人から奪い合いしてほしいもんやわぁ~笑 (2013年11月4日 9時) (レス) id: d392b2f0f7 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬いろは(プロフ) - ぱふゅぱふゅさん» 読んでくださりありがとうございますm(_ _)m 流星さんには、大役を任せてみました(笑) これからもよろしくどうぞ! (2013年10月29日 2時) (レス) id: 49d158019f (このIDを非表示/違反報告)
ぱふゅぱふゅ(プロフ) - うぅー…(泣)これ、すごい切ないですねぇ。流星良い奴すぎますよー。これからも頑張ってください! (2013年10月28日 22時) (レス) id: 70a86435dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七瀬いろは | 作成日時:2013年10月24日 14時