あ お ぞ ら に 叫 ぶ ** Kotaki Nozomu **

い ち ページ1

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流「Aがよくわからへん。」






苦笑いの流星はそう言った。



付き合って三年の記念日のことだった。




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元々はただのクラスメイトで

そんなに接点もなかった私たち。



付き合い始めたきっかけは、望だ。






望「流星さん、俺の憧れの先輩やねん。」






二人ともサッカー少年で

性格こそ全然違うけど

どこか似ているものがあった。



そんな二人の共通点として

"私"が話題にあがった、とか。



そのところ、二人とも

詳しくは教えてくれなかった。




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「、わからへんって…どういうこと？」






私の問いかけに対しても

苦笑いしたまま俯くばかり。



…私には、そんな流星がわからない。






「…そっか。うん、ごめんね。」

流「いや…うん。」

「、別れよっか。」






そう切り出したのは私の方。



だけど、泣きたい気分だった。




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