7 あったかい壁 ページ7
連れていってくれるの？
いえいえ、お手数はおかけしませんって、自分で立とうとしたんだけど、すぐに壁にもたれてしまう。
壁？ あったかい壁だなぁ････。気持ちいい。
｢歩けねー程って、いったいどんくらい飲んだんだよ。ほら｣
私の腕を自分の肩に回して、歩かせようとしてくれている。
親切な人だな･････。
｢おまえみたいなの危ねーのに、何やってんの。･････つけこまれるぞ｣
いい声してるなぁ。低い音が甘くて、高い音がセクシーにかすれてる。
やだ私、セクシーだなんて。
･･････そういえば、官能小説書けって言われてたんだっけ。
｢私のフェロモンのせい･･････？｣
瞬間、支えが外れて、ずるって体が落ちそうになった。
｢おまっ、何!? おいら、んなこと言ってねーし｣
もう一度背負い直してくれたんだけど、気がついたらお姫様抱っこされてた。
｢こっちのが早い。えっと、部屋ここ？ あー、もしかして美代ちゃんが久しぶりに太い客がやって来たって言ってた、あの奴か｣
｢私太い･･････？｣
｢そうじゃなくて、長期滞在のことだしって･････、酔っ払いめ。鍵空いてんじゃねーか、襲われるぞ｣
｢お金ないしだいじょーぶ｣
｢金もだけど、おまえの体が危ねーの｣
｢ころされる？｣
｢ちげーし｣
冷たい布団が心地いい。
私は布団に頬をこすりつけた。
｢きもちいー｣
呆れた溜息が聞こえる。
この人、いい人だなぁ。
｢･････スカートまくれてるって。あんだけ外出ててなんでこんな白いの｣
｢お兄さん、いい声だね｣
｢･･････じゃあ、行くから鍵かけろよ｣
鍵？鍵ってどこにあるの？
起き上がろうとして目が回った私はそばにあるものを掴んだ。
｢おわっ｣
どさっと何かが倒れる音がしたと思ったら、優しい匂いとあったかいものが顔の間近にやって来て、思わず擦り寄った。
それがその人の胸とも知らず。
とっても安心できる胸だった。
だんだんそれが見ず知らずの男の人の体だって分かってきたけれど、離れるという選択肢が私にはなかった。
胸に抱き着いて、柔らかな頬に唇をくっつけた。
｢ちょ、ちょっと待って。･･････やめ、やべーって。あ、だめ｣
｢んふふ、可愛い｣
｢あー、もう！ 酔っ払いに言っても仕方ないけど･･････いいの？｣
｢いいの。･･････したい｣
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ao(プロフ) - けいこさん» けいこ様、ありがとうございます〜。メロメロタイムはもう少しお待ち下さいませ。私も青色さんメロメロにしたい！無理だけど！ (2018年6月5日 6時) (
レス) id: 662b179892 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - はーい！楽しんでますっ。フェロモンたっぷりの主人公ちゃん、早く智をメロメロにしちゃってよぅ〜。クーうらやましい！ (2018年6月4日 10時) (レス) id: 2fb3c7c4f9 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 小春柴犬さん» 小春柴犬様。コメントありがとうございます。励みになります。全財産持って行かれた理由、更新しましたよー。今甘くないですけど、また甘くしますから、待ってて下さいね〜。 (2018年6月3日 6時) (レス) id: 662b179892 (このIDを非表示/違反報告)
小春柴犬(プロフ) - 書ききれず連投ごめんなさいm(_ _)m 全財産持ち逃げしたくせに!あおさん早く成敗してください（笑）ではでは更新お疲れ様でした。続き待ってます (2018年6月2日 18時) (レス) id: d59263fbc6 (このIDを非表示/違反報告)
小春柴犬(プロフ) - あおさんこんにちは!一気に読みました!途中智呼びにグフフっとなりつつ（笑）あまーい雰囲気ですね。潤君男前だ。ヒロインの色気に勝ってる(ﾉﾟοﾟ)ﾉ翔さんの先輩ポジション本当いいですね。大ちゃん好きなのに揺らいじゃいますよ。お金の女の人腹立ちますね (2018年6月2日 18時) (レス) id: d59263fbc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2018年5月25日 6時
