43 連絡 ページ43
落ち着いた先輩は照れ臭そうに笑いながら私の隣に座った。
潤君が尋ねた。
｢翔さんどうしてここに？｣
｢智君が楽しいことやってるよって夕方に連絡くれてさ｣
みんなの目が智に集まったけど、我関せずでぐーすか寝てて、三人で顔を見合わせて笑った。
｢昨日はごめんな。櫻井少年の若さ故の至らない青春の日々を思い出して、俺が暗くなったせいでその場の雰囲気壊して｣
｢ううん。昔も今も、人の気持ちを深読みしない私が悪いの｣
先輩と謝りあってたら、潤君にきりがねーわって止められた。
｢今書いてるやつ、出来上がったら見せてよ｣
｢先輩が読んでるようなビジネス書とは違うよ？｣
｢いろんなジャンル読んでるよ？ちなみにAの本はもう買って読んだし。あのね、俺が好きなのはー｣
私は慌てて遮った。
｢感想は言わないで！今はまだいいから。今のが書けたら聞くね。･･････私メンタル弱いから、駄目なの｣
｢批判しようってんじゃないよ？んー、じゃあまたね｣
｢はい｣
恥ずかしさと情けなさでシュンとしながら頷いた。
その時、智の近くから携帯電話の着信音が聞こえてきた。
智が起きないように潤君が携帯に座布団を被せたんだけど、すぐにまた音が鳴りはじめて、イラッと眉を潜めた潤君は携帯を取り上げて画面に目を落とす。
すると、あからさまに不機嫌な顔をしてチッと舌打ちしたかと思ったら、先輩を見て言った。
｢あいつ｣
｢え、またあいつ？ちょっと前に来てたじゃん。早くない？｣
櫻井先輩も同じように眉を潜めた。
瞬間、ぴんときた私は思わず口走っていた。
｢お金渡してた人？｣
ビンゴだった。
｢どうしてそれ･･････｣
二人の驚いた顔の迫力に負けそうになりながらこの前店の裏で封筒を渡している姿を見たことを伝えれば、二人は目を合わせて大仰にため息をついた。
知りたい？と聞かれたら、頷く以外に思いつかなかった。
でも、それは驚くような内容で、聞いたことを少し後悔した。
｢あの女は、智の全財産を持って逃げた女だよ｣
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ao(プロフ) - けいこさん» けいこ様、ありがとうございます〜。メロメロタイムはもう少しお待ち下さいませ。私も青色さんメロメロにしたい！無理だけど！ (2018年6月5日 6時) (
レス) id: 662b179892 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - はーい！楽しんでますっ。フェロモンたっぷりの主人公ちゃん、早く智をメロメロにしちゃってよぅ〜。クーうらやましい！ (2018年6月4日 10時) (レス) id: 2fb3c7c4f9 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 小春柴犬さん» 小春柴犬様。コメントありがとうございます。励みになります。全財産持って行かれた理由、更新しましたよー。今甘くないですけど、また甘くしますから、待ってて下さいね〜。 (2018年6月3日 6時) (レス) id: 662b179892 (このIDを非表示/違反報告)
小春柴犬(プロフ) - 書ききれず連投ごめんなさいm(_ _)m 全財産持ち逃げしたくせに!あおさん早く成敗してください（笑）ではでは更新お疲れ様でした。続き待ってます (2018年6月2日 18時) (レス) id: d59263fbc6 (このIDを非表示/違反報告)
小春柴犬(プロフ) - あおさんこんにちは!一気に読みました!途中智呼びにグフフっとなりつつ（笑）あまーい雰囲気ですね。潤君男前だ。ヒロインの色気に勝ってる(ﾉﾟοﾟ)ﾉ翔さんの先輩ポジション本当いいですね。大ちゃん好きなのに揺らいじゃいますよ。お金の女の人腹立ちますね (2018年6月2日 18時) (レス) id: d59263fbc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2018年5月25日 6時
