40 恋人として ページ40
｢じゃあ、もう少しだけ働かせてください。智を見習うじゃないけど、いつもと同じことしてちゃ駄目だと思うから。今スムーズに書けてるのも、ここで働けたせいだと思うし｣
私は自分の内面と向かい合いながら更に潤君に言った。
｢私のことなのに、考えてくれてありがとう。･････電話だったらこの結果にならなかったと思う。会って、こうして向かい合ってくれたから出た答えで、今私、凄く満足してるよ。逃げない潤君のこと凄く尊敬してる。ほんとにありがとう｣
私の言葉にはにかんで笑った潤君。
｢そうやって笑ったら、潤君も年下に見えるね｣
｢･････嬉しくねぇな、それ。頼りがいがないみたいに聞こえるわ｣
｢十分頼りがいあるよ？｣
｢恋人として見れる？｣
どきっとした。
潤君が私の手を握ったから。
テーブルの上で重なった手。握り直した潤君は、私の手の平をそっと親指で撫でた。
｢･･････潤君とつき合ったら、官能小説すぐ書けそう｣
｢なんだよそれ｣
笑い出した潤君だけど、手を離してくれない。
器用に手の平を微妙な加減で押して来て、何かが私の中を這い上がって来る。
｢潤君･･････困る｣
｢智には抱かせたんでしょ？ こんなの可愛いもんじゃん｣
ちょっと不満そうに言う。
｢あれは･･････お酒飲んでたし、なんだかそういう気分だったし。智だって、仕事明けだったんでしょ？仕事明けはそういうことしたくなるってニノ言ってたもん｣
潤君の手の動きが止まった。
｢何それ。そんな習性聞いたことないけど。個展終わったばっかで開放的にはなってるだろうけど、だからってそれ理由に欲しくなるほどがっついてる男じゃないよ。まぁ、来る者拒まずだから結果そう見えてんのかもな｣
･････そんな習性ないって･･････どういうこと？
｢あーあ、雰囲気壊れた。せっかく口説くチャンスだったのに。実家に戻るんだったらタイムリミットあるじゃん｣
手を離してくれたからほっとして膝の上に戻した。
あ、危なかった･･･････。
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ao(プロフ) - けいこさん» けいこ様、ありがとうございます〜。メロメロタイムはもう少しお待ち下さいませ。私も青色さんメロメロにしたい！無理だけど！ (2018年6月5日 6時) (
レス) id: 662b179892 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - はーい！楽しんでますっ。フェロモンたっぷりの主人公ちゃん、早く智をメロメロにしちゃってよぅ〜。クーうらやましい！ (2018年6月4日 10時) (レス) id: 2fb3c7c4f9 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 小春柴犬さん» 小春柴犬様。コメントありがとうございます。励みになります。全財産持って行かれた理由、更新しましたよー。今甘くないですけど、また甘くしますから、待ってて下さいね〜。 (2018年6月3日 6時) (レス) id: 662b179892 (このIDを非表示/違反報告)
小春柴犬(プロフ) - 書ききれず連投ごめんなさいm(_ _)m 全財産持ち逃げしたくせに!あおさん早く成敗してください（笑）ではでは更新お疲れ様でした。続き待ってます (2018年6月2日 18時) (レス) id: d59263fbc6 (このIDを非表示/違反報告)
小春柴犬(プロフ) - あおさんこんにちは!一気に読みました!途中智呼びにグフフっとなりつつ（笑）あまーい雰囲気ですね。潤君男前だ。ヒロインの色気に勝ってる(ﾉﾟοﾟ)ﾉ翔さんの先輩ポジション本当いいですね。大ちゃん好きなのに揺らいじゃいますよ。お金の女の人腹立ちますね (2018年6月2日 18時) (レス) id: d59263fbc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2018年5月25日 6時
