38 俺との時間 ページ38
｢酒飲まねーの？｣
智が私の手元の烏龍茶を見て言った。
｢潤君帰ってきて話したら、部屋に帰って書きたいから｣
｢そっか｣
何だか、それだけで、がんばれよって応援されてる気持ちに勝手になって、顔がにやける。
食事の後は、みんなでスイカ割りして遊んで、仕上げに花火をして、一日で夏を思い切り満喫出来た。
最後に四人で蝋燭の明かりと、線香花火の火花を取り囲んだ。
線香花火の火玉が最後まで残ったのはニノだった。
｢勝負事には本気になるのよ｣
勝利者には私からのキスねって、そんなのいつ決めた!?
雅紀君が、聞いてないよ！って私以上に怒ってた。
｢分かってたらもっと真剣にやったよねぇ!?｣
聞かれた智は、そうだよな！って雅紀君と肩を組んで文句言ってて、お愛想でも嬉しかった。
当然キスはなしにして貰って花火の後片付けを始めたら、むくれたニノが｢大野さんとはしたくせに｣って地雷踏むから、私の顔はもう真っ赤だったと思う。･････ニノもしたくせに。
10時に潤君がやって来た頃には、智は遊び疲れたのか座敷で熟睡してた。
ニノと雅紀君は当然のように残って潤君と私の話に入って来ようとしたけど、ずっとAと遊んでたんだろ、ずるいんだよ、二人きりにしろって怒られて追い出されてた。
私は一緒に待ってくれていた二人に心から感謝を述べた。まだ出会って間もないのに、こんな時間まで一緒に過ごしても安心出来る男の人なんて、今まで出会ったことない。
｢こっからは俺との時間ね｣
座敷に上がってきた潤君は、近くで壁に向かって寝てる智にタオルケットを掛けると、長机を挟んで私と向かい合い、綺麗な色の飲み物を私の前に置いた。
｢ノンアルコールのカクテル作ったから。今日戻ったら仕事するんでしょ？｣
潤君の気遣いが嬉しくて、用意していた言葉が言いにくくなった。
でも、躊躇うのも、仕事で疲れてるのにわざわざ時間を作ってくれた潤君に悪いと思って、いさぎよく口を開いた。
｢まだ一週間もここのバイトをしてないんだけど、辞めさせて貰おうと思って｣
｢うん。どうして？｣
真っ直ぐに私を見てくる潤君の強い瞳。
ごまかすことができない。でも、ごまかさなくてもいいと思えた。正直に話して、それに対する潤君の答えが聞きたかった。
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ao(プロフ) - けいこさん» けいこ様、ありがとうございます〜。メロメロタイムはもう少しお待ち下さいませ。私も青色さんメロメロにしたい！無理だけど！ (2018年6月5日 6時) (
レス) id: 662b179892 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - はーい！楽しんでますっ。フェロモンたっぷりの主人公ちゃん、早く智をメロメロにしちゃってよぅ〜。クーうらやましい！ (2018年6月4日 10時) (レス) id: 2fb3c7c4f9 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 小春柴犬さん» 小春柴犬様。コメントありがとうございます。励みになります。全財産持って行かれた理由、更新しましたよー。今甘くないですけど、また甘くしますから、待ってて下さいね〜。 (2018年6月3日 6時) (レス) id: 662b179892 (このIDを非表示/違反報告)
小春柴犬(プロフ) - 書ききれず連投ごめんなさいm(_ _)m 全財産持ち逃げしたくせに!あおさん早く成敗してください（笑）ではでは更新お疲れ様でした。続き待ってます (2018年6月2日 18時) (レス) id: d59263fbc6 (このIDを非表示/違反報告)
小春柴犬(プロフ) - あおさんこんにちは!一気に読みました!途中智呼びにグフフっとなりつつ（笑）あまーい雰囲気ですね。潤君男前だ。ヒロインの色気に勝ってる(ﾉﾟοﾟ)ﾉ翔さんの先輩ポジション本当いいですね。大ちゃん好きなのに揺らいじゃいますよ。お金の女の人腹立ちますね (2018年6月2日 18時) (レス) id: d59263fbc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2018年5月25日 6時
