2話 ページ26
やらしいって言われて焦った。
｢どこがやらしいんですか！｣
｢だって18歳の｢主人｣発言はそういう店でしか聞けないでしょ？｣
｢どういう店ですか！ 学校の先生が言っていいことじゃなくないですか？｣
｢･･････何の店と勘違いしてんの？ メイド喫茶だけど？｣
ハッとした私は思わず口をつぐんだ。
･･････もっと大人の店だと思ってた。
私の思考っていったい。先生に誘導されたと思いたい。
櫻井さんが後ろから来ていた智君を振り返って言った。
｢大野さん、奥さんが健康的な浮気してますけどこれは容認されてます？｣
私はぎょっとした。
健康的な浮気ってなに!?
すると二宮先生が喜々として言った。
｢してますしてます。俺達、旦那容認済みなんで問題有りません｣
私は口を開きかけて、けれど言い返してもどうせ負けると思い直すと、脱力してうなだれた。
やって来た智君は、私達三人のそれぞれの表情を見たけれど、どれにも反応せず、平和に微笑んで言った。
｢A、買い物行ってたの？｣
｢うん。お昼ご飯、櫻井さんの分も作れるよ？｣
この時間ならまだ食べてないだろうと思って。
けれど智君は言った。
｢昼飯、外に食いに行くのでもいい？｣
｢いいよ？｣
あれ？ すぐにまた出るの？ じゃあ櫻井さんは？ 何しに来たの？
不思議に思っていたら、智君がここには私を迎えに来ただけだというから、どこに行くのかはわからないけど、先生に頭を下げて、急いで買い物した荷物を冷蔵庫に入れに家に入った。
鞄を持って出たら、もう二宮先生はいなかった。
｢んじゃ行こ｣
智君が背中を向けて歩き出す。
｢え？ どこに？｣
不思議顔の私をちらりと見てクスッと笑った智君。
可愛い笑顔にキュンとした。
けれど答えずにそのまま車に向かって歩いていく。
私は再度尋ねた。
｢どこに行くの？｣
また私を無視して黙って歩いていくんだけど、その背中には楽しいって書いてあって、智君が前を向いて笑っていることはすぐにわかった。
あれ？ 智君てば何か企んでる？
でも私も楽しくなってきて、その背中に急いでついて行きながら、多分返って来ないだろうことはわかっていたけどもう一度尋ねてみた。
｢ねぇ、どこに行くのー？｣
クスクス笑う智君は、やっぱり教えてくれなかった。
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ao(プロフ) - のりさん» のり様こんにちはー。今日までおつきあい下さいましてありがとうございました。いよいよ最終回をアップさせました。最後まで仲のいい二人。幸せな様子を御覧下さいませ〜。 (2020年8月18日 13時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんにちは。私も終わるのは寂しいですが、この二人はもう揺るぎない愛を手に入れて、何があっても大丈夫だなと太鼓判を押せたから終わりを迎えたと思っていただければ。最終回アップさせましたのでお待ちいたしております。 (2020年8月18日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 智恵里さん» 智恵里様こんにちは！最終回アップさせましたよ。男前な智君が最後まで御覧いただけると思います。是非遊びに来て下さいね〜。イチャイチャしてます(笑)。 (2020年8月18日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - 次回最終回なんですね( ；∀；)幸せな2人をもっともっと見ていたいです。寂しいけど楽しみにしています(^^) (2020年8月16日 18時) (レス) id: ad0691ba18 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - 最終回…寂しいけど楽しみです でもやっぱり寂しいなぁ。 (2020年8月16日 16時) (レス) id: f23aca24b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年7月6日 16時
