5話 ページ5
智君は私を自分の部屋に連れて行った。
２階の一番奥の部屋。
手前のお姉さんの部屋は、もう自立していて空き部屋になっている。
小学生以来ぶりに入る智君の部屋は、記憶の中より物が減った感じがした。
でも大好きな智君の匂いがいっぱいで、この部屋にいるだけで目眩がしそうだった。
智君は奥の棚から、ガラスの瓶を持って戻ってきた。
｢そこら座って？｣
｢う、うん｣
私が床のラグの上に座ったら、智君もその前に座って、おもむろに瓶の蓋を開けた。
クッションを引き寄せると、その上にジャラッと出されたのはアクセサリー達。
そこには、智君が大悟に会う時につけて来てくれたペンダントも入っていた。
｢気に入るかわかんねぇけど、もうどれも使ってねぇからこっから持ってく？ 金色のアクセサリーってやつ｣
私は信じられない思いでアクセサリーと智君を交互に見つめた。
｢いいの･･････？｣
｢本物の金がいいの？ じゃあ、これか、これくらいか｣
より分けて出してくれたのは、金色のネックレスと、金色のブレスレット。
私は智君の気持ちが嬉しくて、また、突然の出来事に、感動して泣いてしまいそうだった。
尊過ぎて手が出せない。
それを勘違いした智君は、申し訳なさそうに言った。
｢やっぱ女物がいい？｣
私は慌てて首を横に振った。
でも智君は私の必死の否定を見ておらず、アクセサリーを見ながら首の後ろに手をやって言った。
｢そっかぁー。んじゃ、買いに行く？｣
｢え？｣
｢今から時間ある？｣
･･･････なんだろう、これは。
私は夢を見てるのかな。
呆然とする私に智君は言った。
｢似合いそうなの買いに行こっか｣
にっこり笑われて、その可愛いスマイルに思わずふらりと倒れそうになったら、驚いた智君が私の肩を掴んで引き戻してくれた。
｢どした？｣
｢智君が買ってくれるの･･････？｣
｢ん？ おぅ｣
｢どうして･･････？｣
｢どうしてって｣
智君は困ったように自分の鼻先を指で触れた。
でも、すぐにはにかんで、柔らかく笑うと言った。
｢祝いてぇから。Aの誕生日｣
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ao(プロフ) - えむさん» えむ様こんばんはー。出勤お疲れさまです。更新時間はずれますが、どこぞの時間に入れていただいて、またお話を楽しんでいただければと思います。更新先でもお待ちしております！ (2020年6月3日 20時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんばんはー。私もプロポーズされた気になって作ってました。作れて幸せでした。まだまだ幸せ続きますよ！お楽しみに！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ていくさん» ていく様こんばんはー。スーツ姿の回ありますからね！お楽しみに！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんばんはー。幸せですよねー。私も作っててずっと幸せです。移行したので引き続きよろしくお願いいたします！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃんこんばんは。ママに指輪のサイズ聞く、狙ってるのか天然なのかわからない智君が私は大好きです！（告白しちゃった！）このあとも智君の男前度と主人公ちゃんの可愛さは増す一方なので、お楽しみにね！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年5月8日 13時
