8話 5/23�� ページ17
勇気を出して聞いてみた。
「智君のやりたいことってなんだったの？」
「･･････釣り」
「えっ、釣り!?」
なんだぁ。
やらしいことだと思ってたのに拍子抜けだぁ。
智君は私のがっかりした様子を見て、訝しげに付け加えた。
「釣りっつっても夜釣りだよ？夕方から朝までだよ!? 」
ビビるって言わせたい様子の智君が、可愛すぎる。
私がちっともビビらないから、智君は「じゃあ釣りに連れてっても良かったのかぁ」って悔しそうにしていて、可愛くて可笑しくてつい吹き出してしまった。
まぁ、一般的には初デートでそれはないと思うけど、智君に誘われたらやっぱりお付き合いしちゃう。
でも智君の言うビビるがその程度で、安心したような、がっかりしたような。
そういえば、告白の時に、手ぇ出そうって言われた割にはまだ何にも手を出されてない。
･･･････大人同士だったら、いきなりベッドインとかもある気がするけど、私がまだ高校生だし、親公認のお隣りさんだから、手を出しにくいとか思ってない･･････？
やりにくいとか思われたくないな。
シュンとしたら、智君が手を出した。
手をつなぐのかなってドキッとしたけど違って、智君は私が持っていたイチゴチョコの入ったビニール袋をひょいと奪った。
中からイチゴチョコの箱を出して、封を開けると、一つ摘んで自分の口に入れた。
｢うめぇ｣
｢それ美味しいよね｣
また一つ摘んだ智君。
歩きながらそれを私の唇の前に差し出した。
えっ。
｢ほれ｣
た、食べさせてくれるってこと？
ドキドキしながら口を開いたら、放り込まれるイチゴチョコ。
口を閉じて、条件反射で歯がそれを噛もうとした時、智君の親指が私の唇を撫でた。
一瞬何が起こったのかわからなかった。
ぞくっと肌が粟立った。
いけない何かが芽生えかけて、焦る。
智君はそんな私を横目で見て、目をそらすとはにかんで言った。
｢やっぱちょっとビビったやん｣
えっ!?
･･････じゃあ、智君のやりたいことって、やっぱりそういうこと？
期待と戸惑いが胸に湧いてきたけど、嫌な感じは全然なくて、むしろそういう対象に見てくれたことが嬉しかった。
｢･･････お手柔らかにお願いします｣
フフっと笑ってる智君は、気前のいい感じで、男前に返事した。
｢おぅ｣
あー･･････大好き。
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ao(プロフ) - えむさん» えむ様こんばんはー。出勤お疲れさまです。更新時間はずれますが、どこぞの時間に入れていただいて、またお話を楽しんでいただければと思います。更新先でもお待ちしております！ (2020年6月3日 20時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんばんはー。私もプロポーズされた気になって作ってました。作れて幸せでした。まだまだ幸せ続きますよ！お楽しみに！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ていくさん» ていく様こんばんはー。スーツ姿の回ありますからね！お楽しみに！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんばんはー。幸せですよねー。私も作っててずっと幸せです。移行したので引き続きよろしくお願いいたします！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃんこんばんは。ママに指輪のサイズ聞く、狙ってるのか天然なのかわからない智君が私は大好きです！（告白しちゃった！）このあとも智君の男前度と主人公ちゃんの可愛さは増す一方なので、お楽しみにね！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年5月8日 13時
