10話 男前 ページ10
丸山さんは更に言い募った。
｢それでもしAちゃんが、今夜は帰らないでって言ってきたらおまえどうする？ 一人になるのは寂しいのって言われて、自分の肩にコテンって頭を乗せられたら、おまえそん時はどうすんねん｣
丸山さん、凄い妄想力だね!?
小説家になれるんじゃない!?
でもそれで、松本さんは更にシリアスになった。
顔が劇画調に見えてくるほど。
真剣に考えてくれているその姿に感動して、止めなきゃいけないのに思わず私も返答を見守ってしまった。
顔を上げた松本さんは決意の篭った眼差しで言った。
｢俺を求めてくれるんなら、断る理由はないよ。全部の責任は俺が持つ｣
私は目を見開いた。
丸山さんも驚いてる。
｢おとこまえ〜･････｣
丸山さんの言葉に私もウンウンって頷いた。
かっこよすぎるよ、松本さん！
松本さんは恥じるように自分の口を片手で押さえた。
｢しまった。マルのアホな例え話に思わず乗っちまった。･･････情けねぇ｣
私は首を横に振った。
｢そんなことないですよ。凄く嬉しかったです。･･････心強くなりました｣
｢そう？ ･･････なら良かった。でも、本当に何かあったら俺に言って。俺はAちゃんが大野さんのものである限り、絶対に大野さんに顔向け出来なくなるようなことはしないから。安心して｣
･･･････あれ？ 今日の昼間に櫻井さんも言ってた台詞だ。別れない限り手は出さないって。あれは冗談だろうけど。
じゃあきっとこれも冗談だよね？
丸山さんが揶揄した。
｢それって、大ちゃんと別れたら手を出すって、そう言ってるようなものやんか｣
すると松本さんは普通の顔で言った。
｢別れたんなら問題ないだろ。一人にしとくなんてもったいないじゃん｣
そう言って、私を見てフッと微笑む松本さんは超絶な程のイケメン具合だった。
･･････じょ、冗談じゃなかったの？
･･･････冗談だっていうことにしておこう。
それにしても、本当にアイドル事務所とうたわれるうちの会社はイケメンが多すぎる。
楽しいを通り越して、もう感心するばかりだ。
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ao(プロフ) - さとりさん» さとり様こんにちは！好きの溢れるとっても幸せなコメントをありがとうございました。思わずにやけちゃいました。また萌の詰まった幸せなお話を書きたいと思えました。これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2020年4月10日 13時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんにちはー。私もロンバケの二人は平和で可愛いので大好きなお話です。また機会があったら是非とも書いてみたいと思っています。嬉しいコメントをありがとうございました！ (2020年4月10日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - えむさん» えむ様こんにちはー。読んで下さってありがとうございます〜。最近の智君のビジュアルほんと素敵だと思いません？あのビジュアルを想像しながらお話作ってます。相変わらず手洗いソングとワンラブリボーンを鬼リピしてます。近々また更新しますからねー！ (2020年4月10日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizuna様こんにちは！私もお姉様好きです。お話を面白くしてくれるので感謝もしてます(笑)。オフィスものはスイスイ書けるので、書いててストレスフリーで実に楽しいです。また新作で作ってみたいものです。ありがとうございました！ (2020年4月10日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - しまかわさん» しまかわ様こんにちは。君の〜の続編近々更新しますので楽しみにしてて下さいね〜。のんびりした二人のお話は作ってて癒されます。 (2020年4月10日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年3月31日 16時
