7話 ページ7
ベランダから一階の庭を覗き見れば、翔さんが笑ってこっちを見上げてた。
｢二人とも賑やかになってるね。 ご近所迷惑だから、そろそろ降りてきてデザートでも食べない？｣
潤君がやべぇって呟いた。
｢今の会話聞こえてねぇよな？｣
｢･･････やっぱり翔さんって長男だから怖い感じ？｣
｢人間として恐ろしい｣
人間として･････。なんかそれって凄く怖そうな響きだ。
｢頭のいい翔君と女で競うとか、俺らほんとは恐ろしいんだよ？ だから翔君の前で駆け引きするより直球で勝負した方が安全。見えないとこでやってたら探られて、いらないものまで暴かれるはめになる。だからみんな、告白してる割にはコソコソAさんに迫って来ないだろ？｣
そういう理由でみんな答えを迫って来なかったの？
｢Aさんがこの家出てってからが勝負だから｣
｢そうなの･････？｣
｢それに、迫りすぎたらAさんがこの家に居づらくなるから、俺らなるべく大人しくしてようってことになってる｣
｢･･････知らなかった｣
｢だから途中で出てくとかなしね？｣
｢それは･････考えたことなかったよ｣
私の言葉に潤君はにっこり笑った。
｢良かった。 ･･････仕方ないから今夜は逃がしてやるよ。一階に降りる？ 遅いと翔君が勘繰り出してヤバいことになるから｣
潤君の中で翔さんは魔王にでも見えているんだろうか。
怯え方が普通じゃない。
わからなくはないけど･･････ね？
｢おわっ！｣
ベランダのガラス戸を開けて家に入ろうとしたら、そこに雅紀君と和也君が能面のような無表情で立っていた。
私と潤君は息をのんだ。
｢おまえらいつから見てたんだよ･･････｣
潤君の言葉に二人は同時に身を翻し、一階に駆けて行った。
叫びながら。
｢翔ちゃーーーん！ 大変大変！ 潤が落ち込んでるのにかこつけて、Aちゃんにキス迫ってたよー！｣
雅紀君が大声で叫びながら一階に消えて行くと、そのあとを和也君も叫びながら追って行く。
｢翔ちゃん翔ちゃん！ あいつ指でAさんの胸をツンツンしてた！ 犯罪、これはもう犯罪だよ!? なんとかしてよ、もうー！｣
ぎょっとした潤君が大慌てで後を追うから、私もその後を追って、階段を駆け降り、リビングに飛び込んだ。
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ao(プロフ) - junさん» jun様こんにちはー。あははは、私も書き終わりたくないですー！(笑)。一生あそこに住んでいたい。 (2020年2月25日 13時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - しまかわさん» しまかわ様こんにちはー。私もパワーがあれば過去作品の番外編とか書いてみたいんですけどなかなか時間がなくて。想像したりはしてますよー。コメントありがとうございます！ (2020年2月25日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - えむさん» えむ様こんにちはー。確実にえむ様には萌えていただけるだろうと思ってました！萌どころが一緒なので。喜んでもらえてよかったです！ (2020年2月25日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ともさん» とも様こんにちは。ほんとに悩ましい限りです。みんなとつきあわせてあげたいです。次回もお楽しみに。コメントありがとうございます！ (2020年2月25日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
jun(プロフ) - 大野家出て行きたくなーい！ (2020年2月24日 23時) (レス) id: 37d10c3172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年2月15日 9時
