4話 ページ35
でも、どう見ても智さんが今から私の服を脱がせようとしているようには見えなくて、躊躇ったのは一瞬で、立ち上がった。
｢うん｣
智さんの好きな親しい返事で返して、待たせちゃいけないとそっちへ向かおうとしたんだけど、誰かに後ろから手首を捕まえられた。
振り返ったら、大慌ての翔さんだった。
｢ま、ま、ま、待って!? 待って待って!? この状況で行かせられるわけないでしょ!?｣
話を知らない智さんはきょとんとした。
｢どの状況？ まぁいいから来てよ｣
潤君も焦って立ち上がった。
｢親父、自分が決定を下したルールを忘れてんじゃねぇよ！ Aさんを個人の部屋に入れないってルールがあっただろうが！｣
そうだそうだって言うみんなに、智さんはちょっと考えた後、へらって笑った。
｢あったね。･･････え？みんな守ってんの？ すげぇね？｣
ドタドタって、お笑いのネタみたいにみんなその場に倒れた。
･･････智さん、天然なの？
思わずクスッと笑ってしまったら、やってきた雅紀君に真剣な様子で覗き込まれた。
｢ということはさ、Aちゃんって、今まで親父の部屋に出入りしたことがあるってこと!?｣
真剣さに驚きながら首を横に振った。
｢一度もないよ？｣
雅紀君は心底胸を撫で下ろしてた。
｢良かった〜｣
でも態勢を立て直すと、今度は私の両肩を掴んで言った。
｢もうここで今告白しちゃっていい!?｣
｢え!?｣
｢だって後で隠れてやったら絶対みんなに邪魔されそうだし、みんなも気にしちゃうから。今ここで公明正大にやった方がいいと思うんだ！｣
そうなの!?
そうなのかな!?
いきなりのことに頭が回らないでいると、雅紀君はいきなり私をがばっと抱きしめてきた。
ええーー！
み、み、みんなが見てるよっ!?
背の高い、広い雅紀君の胸は暖かかった。
甘いフレグランスの匂いがして、急にドキドキしてきちゃう。
｢Aちゃん。俺、Aちゃんのこと大好きだから。彼氏にしてね？｣
耳の側で優しい声が聞こえてきて、思わず頷きそうになってしまった。
雅紀君、ありがとう･･････。
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ao(プロフ) - junさん» jun様こんにちはー。あははは、私も書き終わりたくないですー！(笑)。一生あそこに住んでいたい。 (2020年2月25日 13時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - しまかわさん» しまかわ様こんにちはー。私もパワーがあれば過去作品の番外編とか書いてみたいんですけどなかなか時間がなくて。想像したりはしてますよー。コメントありがとうございます！ (2020年2月25日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - えむさん» えむ様こんにちはー。確実にえむ様には萌えていただけるだろうと思ってました！萌どころが一緒なので。喜んでもらえてよかったです！ (2020年2月25日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ともさん» とも様こんにちは。ほんとに悩ましい限りです。みんなとつきあわせてあげたいです。次回もお楽しみに。コメントありがとうございます！ (2020年2月25日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
jun(プロフ) - 大野家出て行きたくなーい！ (2020年2月24日 23時) (レス) id: 37d10c3172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年2月15日 9時
