6話 ページ20
｢それにさ、俺らは親父にいつか再婚して貰いたいの｣
｢再婚･･････｣
｢だってあの人まだ31歳だよ？ 全然若いじゃん。自分の子供だって一人もいないしさ。･･････俺らが継がなくても、これから先、再婚して、子供が出来て、その子が店を継ぐって可能性もあるわけだしさ｣
｢考えたこともなかった･･････｣
離婚後、付き合った人はいるのかなってそんな想像はしたけれど。
･･････でも智さん、前に付き合った人はいないって言ってた。
あれ、本当なのかな･･････。
雅紀君は慌てたように付け足した。
｢だからって、Aちゃんが親父のお嫁さんにならなくていいからね!? 私が跡継ぎを産んであげればいいんだなんて考えないでよ!?｣
私は笑った。
｢そんなの思ってないよ？ ･･････でも、その手もあるね｣
｢わー！ 鬼が降臨したー！イジメないでよっ！｣
｢また鬼って言った！ もう、すぐそれ言うんだからっ｣
冗談の言い合いをしていたら、作業を終えた和也君が鞄を肩に下げて私達のベンチの前に立った。
｢お待たせ｣
｢じゃあ帰ろうか｣
言って雅紀君が立ち上がったから、私も立ち上がろうとしたんだけど、私たち二人とも、和也君に肩を押さえられて再び座らされた。
和也君はニコッと笑った。
｢今から二人でデートして帰って来なよ｣
雅紀君は目を見開いた。
そんな雅紀君に向かって、和也君は穏やかに言った。
｢いつまでも我慢してないで、言っちゃったら？ 溜め込んでると体に悪いよ？｣
｢おまえ、何言って･･････｣
｢自分が最後の砦になろうって？ そんなことして一生後悔することになったらどうすんのさ。この四人ならまだいいよ？ どこの馬の骨かわからないまた元彼みたいなややこしいのと付き合い出したらどうすんのよ｣
雅紀君は視線を反らし、苦々しく言った。
｢Aちゃんはもうそんなことにならないよ･･････。ちゃんと見極めて、自分が幸せになれる男をもう選べる。俺は信じてる｣
雅紀君･･････。
これはいったい何の話なの？
和也君は何が言いたいの？
･･･････雅紀君はもうわかってるの？
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ao(プロフ) - junさん» jun様こんにちはー。あははは、私も書き終わりたくないですー！(笑)。一生あそこに住んでいたい。 (2020年2月25日 13時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - しまかわさん» しまかわ様こんにちはー。私もパワーがあれば過去作品の番外編とか書いてみたいんですけどなかなか時間がなくて。想像したりはしてますよー。コメントありがとうございます！ (2020年2月25日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - えむさん» えむ様こんにちはー。確実にえむ様には萌えていただけるだろうと思ってました！萌どころが一緒なので。喜んでもらえてよかったです！ (2020年2月25日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ともさん» とも様こんにちは。ほんとに悩ましい限りです。みんなとつきあわせてあげたいです。次回もお楽しみに。コメントありがとうございます！ (2020年2月25日 13時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
jun(プロフ) - 大野家出て行きたくなーい！ (2020年2月24日 23時) (レス) id: 37d10c3172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年2月15日 9時
