38 ケーキと枕2/5 ページ30
雅紀君がいよいよ今夜帰ってくる土曜日になった。
午前中の仕事を終えて家に戻ってきた私は、早速チョコレートケーキ作りに挑戦した。
みんなは今バイトや仕事で出掛けている。
いない間に立派なのを作っておこうと思って奮闘しているんだけど、なかなか難しくて、想像していた倍の時間がかかっていた。
もうすぐ智さんが帰ってくる時間だ。
それまでに焼き上がっているはずが、まだ型に流し入れられてない。
混ぜ加減がよくわからないの。これくらいでいいの？
･･････こんなことなら一度練習で作っておくんだったなぁ。
ゴムベラ片手に溜め息をついていたら、玄関の扉が開く音がした。
智さんだ。
智さんなら分かるかもしれないと思って、勇んで玄関にお迎えに行った。
｢おかえりなさ･･･････ま、雅紀君！｣
そこにいたのがまさかの雅紀君で私は目を疑った。
うそっ！
夜じゃなかったの!?
翔さんが車で迎えに行くって言ってたのに。
けれどどう見てもそこにいるのは雅紀君で、私は思わず目をこすった。
クスクス笑う雅紀君。
｢ただいま！ 本物だよ？ ほら、触れるよ？｣
｢どうして？ だって、夜だって言ってたのに･･････｣
｢うん。最後の予定が観光だって聞いて、切り上げて帰ってきちゃった。ちょうど先に帰るスタッフさんが残りたそうにしてたからさ、チケットを交換させて貰ったんだ｣
そうだったんだ･･････。
｢すごく甘いいい匂いがするね｣
｢今雅紀君にケーキを焼いてて･････。驚かせるはずだったんだけど、私の方が驚かされちゃった｣
｢えっ!? 俺のために焼いてくれてたの!? 驚いた！今目茶苦茶驚いたよ!? すっげー嬉しい！｣
｢でもまだ出来てなくって｣
｢最高じゃん！ 早く帰ってきて良かったぁ｣
｢え･････。どうして？｣
雅紀君はニコニコしながら当たり前でしょ!?って言った。
｢俺のために作ってくれるその姿を今から間近で見れるんでしょ!? そんな贅沢なことないよー。行こう行こう！キッチンへレッツゴー！｣
家に上がった雅紀君は、大きなスーツケースを軽々と持ち上げた。
｢その前にこれ片付けて来るね｣
言って、階段を上がって部屋に向かおうとする雅紀君。
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ao(プロフ) - mikimiki2911さん» mikimiki2911様おはようございます〜！私もお気に入りも回になりました！翔さん素敵です。告白の今回が、私の中の翔さんが一番うまく表現出来た回でした。大人でカッコいい。これからもよろしくお願いいたします！ (2020年2月8日 8時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - あさこさん» あさこ様おはようございます〜！移行先、是非是非遊びに来て下さいね。智さん腹筋！果たしてどうなっていますやら！ご期待下さいませ！ (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 弥生さん» 弥生様おはようございます。お気持ちわかります。ちょうどDVDやCDを発売日にゲットした時がそうです。まぁ、私の場合、1時間も我慢出来ませんが(笑)。移行先でお待ちいたしております！ (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» 今日はお休みですか？お仕事ですか？移行しましたよ。出勤前に間に合ってたらいいんだけどなー。楽しんで下さいね！ (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様おはようございます。喜んで貰えてよかったです。体力がないので買い物にはリュックが欠かせない私。お米買いましたよー。 (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年1月29日 14時
