10話 ページ17
でもしばらくして気持ちを立て直すと、咳ばらいして起き上がってきた。
おもむろに私の前で正座して頭を下げる。
｢えー、その節は大変申し訳ありませんでしたっ！｣
後頭部が見える。
｢翔さん、頭をあげて？ ･･････覚えてないんだし、もういいですよ？｣
｢いや駄目でしょ。･･････これじゃあ岳君のことどうこう言えなかったじゃん、俺･･････｣
うなだれるから、その肩を支えて起こした。
｢全然違いますよ。第一私何も傷つかなかったし｣
｢･･･････そうなの？｣
｢はい｣
｢でもなぁ･･････。はぁ〜･･････｣
再び落ち込んでしまった翔さん。
なかなか復活してこないから、私はモジモジしたけど、耳の側で小声で言った。
｢･･････翔さん、キス上手だなぁって、そう思っただけですよ？｣
ピクッと翔さんの肩が動いた。
私は死ぬほど恥ずかしかったけど、ゆっくりと身を起こした翔さんと目を合わせた。
私の中に何かを探してる。
私は視線に耐えられず、おそらく真っ赤になってるであろう顔を俯けた。
でも、翔さんの方はようやく浮上したようだった。
笑顔が戻って来る。
｢良かった〜･･････｣
一転してニコニコ笑ってる。
｢そっかー、良かったんだ〜？ 良かった良かった｣
･･････そこまで喜ばれると複雑だ。
元気が出て良かったけど、なんだか悔しかった。
キスが上手だなんて言うんじゃなかった。･･････ほんとのことだけど。
私は負けたような気持ちになってしまって、つい悔しくて言ってしまった。
｢胸を触ったのも、その怪我に免じて許してあげます｣
瞬間翔さんは｢ひっ！｣と、聞いたことのない声をあげて、のけぞった。
｢む、む、むねーーーーーー!?｣
茫然自失の翔さん。
･････イジメすぎたかな。
ごめんね？
今度はさすがに平静を取り戻すのに時間がかかったけど、なんとか持ち直してくれた時、背後から声がかかった。
｢翔｣
リビングに智さんが入ってきた。
うるさかったのかなって焦ったけど、時計を見たら智さんが起きて来る時間だった。
私も朝ご飯を作らなきゃ。
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ao(プロフ) - mikimiki2911さん» mikimiki2911様おはようございます〜！私もお気に入りも回になりました！翔さん素敵です。告白の今回が、私の中の翔さんが一番うまく表現出来た回でした。大人でカッコいい。これからもよろしくお願いいたします！ (2020年2月8日 8時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - あさこさん» あさこ様おはようございます〜！移行先、是非是非遊びに来て下さいね。智さん腹筋！果たしてどうなっていますやら！ご期待下さいませ！ (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 弥生さん» 弥生様おはようございます。お気持ちわかります。ちょうどDVDやCDを発売日にゲットした時がそうです。まぁ、私の場合、1時間も我慢出来ませんが(笑)。移行先でお待ちいたしております！ (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» 今日はお休みですか？お仕事ですか？移行しましたよ。出勤前に間に合ってたらいいんだけどなー。楽しんで下さいね！ (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様おはようございます。喜んで貰えてよかったです。体力がないので買い物にはリュックが欠かせない私。お米買いましたよー。 (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年1月29日 14時
