7話 ページ14
｢私、翔さんに何をしてあげればいいの･･････？｣
私の心配を、全部、そっくり解決してくれた。
･･････私は何にもしなかった。自分のことなのに。
全部私が招いたことだったのに･･･････。
｢何も返せるものがないの｣
途方に暮れた。
翔さん、凄すぎる。
枯れ草のようになった私に、頬を腫らした翔さんは微笑んだ。
｢何にもしなくていいよ。･･････今のままでいて。Aちゃんがそのままでいてくれることが俺の願いかな｣
私は首を横に振った。
情けなくて涙がこぼれた。
｢私、変わらなきゃ。 こんなに翔さんに迷惑掛けてちゃ駄目だもん。変わりたい。もっと強くなって、翔さんみたいに人を守れる人になりたい｣
翔さんはまた首を横に振った。
｢強いヤツが偉いわけじゃない。第一人者が威張れるわけでも、リーダーシップをとれる人間が凄いわけでもない。それを継続したり、ついて来る人間がいなきゃ、成り立たないから。･･････Aちゃんは今のままで十分だよ。根本を変える必要は何もない。証拠に、俺ら家族はAちゃんが来てくれたお陰で随分助かってる。家事的なことだけじゃなくて、Aちゃんの柔らかさや優しさや、芯の強さにみんな惹かれてる。･･････癒されてる｣
｢そんな風に言って貰える人間じゃあ･･････｣
翔さんの優しい言葉にうなだれた。
ほんとに、自分が情けない。
｢翔さんはどうしてそんなに完璧なの？｣
すると翔さんは目を見張り、初めて視線を落とし、陰りを見せた。
翔さん？
｢完璧なんかじゃないよ。全然。･･･････特に恋愛なんか小学生の方がレベル高いんじゃない？｣
｢翔さん･･････山内さんと何かあったんですか･･････？｣
｢･････何か聞いた？｣
｢お付き合いされてたって、それだけです。･････聞いちゃってごめんなさい｣
｢隠してるわけじゃないからいいよ。 ･･････まぁ、それ含めてね、俺の恋愛レベルが低いって話｣
｢でも、翔さんは私みたいにいい加減じゃないから。ちゃんと、好きな人と付き合ってきたでしょう？｣
｢･･････そうだね。一つも打算がなかったとは言えないけど。･･････好きだったよ？｣
それを聞いてほっとした。
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ao(プロフ) - mikimiki2911さん» mikimiki2911様おはようございます〜！私もお気に入りも回になりました！翔さん素敵です。告白の今回が、私の中の翔さんが一番うまく表現出来た回でした。大人でカッコいい。これからもよろしくお願いいたします！ (2020年2月8日 8時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - あさこさん» あさこ様おはようございます〜！移行先、是非是非遊びに来て下さいね。智さん腹筋！果たしてどうなっていますやら！ご期待下さいませ！ (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 弥生さん» 弥生様おはようございます。お気持ちわかります。ちょうどDVDやCDを発売日にゲットした時がそうです。まぁ、私の場合、1時間も我慢出来ませんが(笑)。移行先でお待ちいたしております！ (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» 今日はお休みですか？お仕事ですか？移行しましたよ。出勤前に間に合ってたらいいんだけどなー。楽しんで下さいね！ (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様おはようございます。喜んで貰えてよかったです。体力がないので買い物にはリュックが欠かせない私。お米買いましたよー。 (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年1月29日 14時
