34 in the bathroom2/1 ページ1
午前中の仕事を終えて一人帰ってきたら、キッチンに翔さんがいて、ドキッとした。背中を向けて水を飲んでいる。
夏休みと言えど、日中、家の中に多忙な翔さんがいるのは珍しかった。
･･････山内さんのところから帰ってきたところ？
なんて声をかけたらいいか戸惑っていたら、翔さんの方が振り返った。
｢お、Aちゃん｣
笑ってくれて、ほっとした。
｢おかえり。仕事ご苦労様｣
｢あ、はい｣
翔さんにもお帰りなさいって言った方がいい？
･･････嫌みにならないかな。
ならないよね？ だって私はただの居候だからやきもちをやく立場にないし、翔さんがもし山内さんとよりを戻したのなら、それは喜ばしいことだ。
｢おか･････｣
でも私は口ごもってしまった。
･････やっぱり言いにくい。
すると翔さんがにこっと笑った。
｢俺シャワー浴びて来るけど、Aちゃんは洗面所に用事ある？｣
しゃ、シャワー!?
どうして真昼間に！
･･････山内さんのところで浴びて来なかったんだろうか。
･･････だめだめ、考えちゃだめ！
｢あ、あの、手だけ洗わせて下さい！｣
｢どうぞ？ なんでそんなに焦ってんの？｣
･･････あれ？
私だけが慌てていて、翔さんは平静なのがなんだかおかしかった。
朝帰りの気まずさとかないのかな？
でもすぐに思い直した。
･･････そうか、もう翔さんくらいになると朝帰りくらいどうってことないのかも。
こんなことで慌てる自分が子供みたいで恥ずかしくて、私は俯くと足早に洗面所に向かった。
手を洗って、鏡に映った自分のおでこをみつめた。
やっぱり、山内さんとは雲泥の差の幼い丸いおでこ。
山内さんの額、綺麗だったな･････。翔さんは、あのおでこにキスしたりするのかな･･････。
あられもない想像をしてしまい、私は首を横に振った。
｢Aちゃん？｣
入ってきた翔さんに声をかけられて、慌てておでこを隠した。
もちろん翔さんは意味がわからず不思議そうな顔。
私は前髪を下ろして手を離した。
｢ごめんなさい。出ますからどうぞ？｣
｢急がないでいいよ？｣
｢もう終わりましたから｣
｢そう？｣
言いながら翔さんが自分のシャツのボタンに手をかけたのを見て慌てて外に飛び出た。
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ao(プロフ) - mikimiki2911さん» mikimiki2911様おはようございます〜！私もお気に入りも回になりました！翔さん素敵です。告白の今回が、私の中の翔さんが一番うまく表現出来た回でした。大人でカッコいい。これからもよろしくお願いいたします！ (2020年2月8日 8時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - あさこさん» あさこ様おはようございます〜！移行先、是非是非遊びに来て下さいね。智さん腹筋！果たしてどうなっていますやら！ご期待下さいませ！ (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 弥生さん» 弥生様おはようございます。お気持ちわかります。ちょうどDVDやCDを発売日にゲットした時がそうです。まぁ、私の場合、1時間も我慢出来ませんが(笑)。移行先でお待ちいたしております！ (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» 今日はお休みですか？お仕事ですか？移行しましたよ。出勤前に間に合ってたらいいんだけどなー。楽しんで下さいね！ (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様おはようございます。喜んで貰えてよかったです。体力がないので買い物にはリュックが欠かせない私。お米買いましたよー。 (2020年2月8日 8時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年1月29日 14時
