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8話 ページ45

 えっ、まさかそれって・・・・・。

 翔さんは楽しそうに言った。

「今夜は鍋にしようか。辛いのはダメだとか好き嫌いはある? 最近うちはキムチ鍋が流行ってるんだよね。智君が辛いの好きでさ」

 

 私は信じられない思いで唾を飲み込んだ。

 ・・・・・・じゃあ私、今夜もここに帰って来ていいっていうこと? 決定事項?

 来ていいの?
 
 いやいや!待って、そんな迷惑かけられないっ。

「待って、翔さん! 私・・・・・・」






 言いかけた時だった。

 リビングに、見知らぬ男の子が入ってきた。

 その子は上半身裸で現れ、私を見ると眼光鋭く目を細め、睨んできた。

 でもすぐにハッとした顔になると、私を指差して驚きの声を上げた。

「あっ! ・・・・・・おまえ、あん時の!?」




 一瞬誰かわからなかった。

 でも、特徴のある濃いい顔立ちは一拍置いたらきっちりと思い出せて、私は思わず立ち上がった。

「・・・・・・あなたは・・・・・」







 それは、つい先日、店長に貰った金平糖の入った瓶を落として割ってしまった時、一緒に拾ってくれた、あの優しい子だった。


 まさか!

 嘘でしょ!?


 翔さんが不思議そうな顔で私たちを見比べながら言った。

「二人初対面なんだっけ? 四男の潤っていうんだけど」


 じゃあ、あの子が潤君だったんだ・・・・・・。

 こんな出会いってあるだろうか。



 私はちょっと感動しながら頭を下げた。

「お邪魔してます・・・・・。店長のお店で働かせて貰っている者です。潤君、っていうんだね」

 あの時はありがとう。・・・・・・そう続けようとしたんだけど、潤君は再び厳しい眼差しに戻ると、無言で引き返し、2階に上がっていってしまったから御礼は言えなかった。



 あ・・・・どうしよう。

 お礼を言われるのを拒否しているかのようだった。

 私、早速嫌われてる?

 でも、まだ嫌われるほどのことはしていないはずなんだけど・・・・・。

 
 潤君。せっかくまた会えたのにな・・・・・・。

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ao(プロフ) - えむさん» えむ様いつも応援ありがとうございます!癒やしと萌はいついかなる時でも重要ですよね!あればあるほど嬉しいもの。大野家のみなさんに是非癒されて下さいね。楽しみながら頑張ってまーす。 (12月19日 21時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - なおさん» なお様こんばんは。もしやタンポポ色のあのお方のご担当?私もかき乱されているので尚更のことと拝察致します。癒やしと萌をお届け出来るように頑張りますね!ありがとうございます! (12月19日 21時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - aoさん、おはようございます!やっぱりaoさんのお話を読むと暖かくなれます。次回の更新も楽しみに待っています(*´∇`*) (12月18日 10時) (レス) id: bd8350da83 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - なんだか最近は自担に心をかき乱される事が多いのでaoさんのお話で癒される毎日です。いつも楽しみにしています! (12月18日 10時) (レス) id: 19cc532da8 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 萌和*さん» 萌和*様おはようございます。萌えにニヤニヤとだらしない顔をして作っている私に、紡ぐ言葉だなんて綺麗な表現を頂戴できて、凄く凄く嬉しいです。マイペースで頑張らせて貰いますね。ありがとうございます〜。 (12月14日 6時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ao | 作成日時:2019年11月26日 8時

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